Minka

北鎌倉で、大人気の古民家カフェ。 駅チカで、線路沿いに建っています。

鎌倉に住んでもう50年になりますが、 最近の北鎌倉の変貌ぶりには、驚かされます。 お洒落な新しいお店が、どんどん増えて…。 ひと昔前に比べ、様変わりといった印象。

ミンカさんも、決して最近のお店ではないようですが、私の感覚ですと、かなり新しい部類に入ります。

評判が良く、いまの北鎌倉を代表するカフェなので、一度行ってみることにしました。

2月の土曜日、昼の1時頃でしたが、少し先のコインパーキングに車をとめ（駐車場なし）、数分で到着。 ちょっと鎌倉街道から入る路地の奥にあり、手前の喫茶店と間違えそうになります。 すでに3組程、玄関隣のウッドデッキテラス？のようなポーチの椅子に座って待っていました。 （通路に人が並ぶ為、手前の飲食店の迷惑にならないように…との注意書きあり。）

雰囲気は良く、皆様が鎌倉に期待するような…古民家を利用した、和の一軒家カフェ。 線路そばですけど、うるさくはないです。

昼下がりなので、食後のコーヒーなども追加して、ゆっくりする1人客もいらっしゃいます。 なので、お客の回転はゆっくり…20分ほど待ちました。 待つ間にも、途切れずお客さんはお見えになります。本当に、人気なのですね。

3人だったので、4人席があかず、結局カウンターの並び席で、座りました。 （2人や1人だと、もっと順番はやく回ってきそう。） 夫婦はカレー、娘はナポリタンを注文。 待っている間に、窓際のテーブルが空いたので、そちらに移動してもよいかお伺いして、移りました。

北鎌倉は谷戸なので、南西が山でやや暗い印象がありましたが…。 この窓際の席は、とても日当たりが良く、ストーブが店内にあるとはいえ、 想像以上に冬でも明るく暖かかったです。

窓のたてつけを見ながら、 なんか店内が、冬なのにすごく暖かいけれど、 この大正とか昭和初期風の木造住宅で、すきま風とかは、入ってこないんですか？

ーと、失礼ながら、カフェラテを運んで頂いた時に、聞いてみました。

すると、 いえいえ！今は日当たりが良い時間だから、たまたまなんですー！ 朝なんか、もう寒すぎて動けない位です、 とのこと。

やっぱり…。 古民家って運営する側は、タイヘン。

〜古いんで、どうしてもすきまから風入ってきちゃいます、震えながら準備しています、とのお話でした。

人気店といえど、やはり見えないところで、ご苦労されているんですね。

料理は美味しく、自然志向。 こだわりを持って作られているんだなと感じました。 女性的な細やかさがあり、接客スタッフも女性。

最後に、たくさん古い本が置かれた書棚を見たりしている内に、 キャッシャー近くのスペースで、 写真のきれいな料理本が売られているのを見つけました。 パラパラとめくって、なんか美味しそうだなと思い、購入。 これ、こちらのシェフが出されたものですか？ ちょっとお店と世界観が共通するというか、似た感じを受けますけど…。

と尋ねると、 えっ？！違うんですよ…これは、北鎌倉に在住の女性料理家の方のもので…。 でも、嬉しいです！ ホントですかぁ？嬉しい…。 と喜ばれていました。 （藤田みどりさんの、北鎌倉のお庭の台所という本です。まだ、一品も作れていませんが…無精者なので😅）

そんなささやかな、素敵な本との出逢いもあり、 この日は、この齢にして、 北鎌倉の見知らぬ宇宙をまた一歩、開拓することができました！

人の回転がややゆっくり（つまり、自分たちも落ち着いて食事できる訳ですが）なのでちょっと待つのと、

食事系メニューがひよこ豆カレーとナポリタンしかない点を除けば、

人々が抱く、北鎌倉カフェのイメージ、 どんぴしゃのお店だと思います。

鎌倉駅方面のカフェとは、 また違った時間の流れ方をする、 北鎌倉らしいお店。

ミンカというネーミングも、実にピッタリですね。