茅野市宮川高部にある茶室。藤森照信氏の設計で2004年完成。木の柱の上に載せられたツリーハウスのような茶室で、塗り後を残した土壁に屋根は焼板と工業製品ではなく、個人の手の後を残した藤森氏らしい建築となっています。 もともとは、藤森氏の実家の畑内に建てられたごく私的な建物だったのだと思いますが、周囲からも抜き出てみえる独特の見た目から、この地域を象徴する建物になっています。特に東側の鎌倉道や南側の高台からみると、ごく自然にまわりの風景に溶け込んで、素晴らしい眺めとなっています。 この茅野市高部は、藤森氏が高校までを過ごした地元で、神長官守矢史料館(1991)に始まり、高過庵(2004)、玄庵(2006)※増築、空飛ぶ泥舟(2010)、低過庵(2017)、高部公民館(2021)、五庵(2022)と、7軒の藤森建築が密集...
Read more【再訪】神官長守矢史料館に立ち寄り、ミシャグチ神の総社である御頭御社宮司総社を見て、大祝諏方家墓所に足を伸ばすと、なんと高過庵が目に入った。こんな近くにあるなんて。桜がまだ残る時期に諏訪の美しい背景に桜と高過庵を見ることが出来て、とてもラッキーだった。-------------- 諏訪大社上宮前宮を参拝して、鎌倉の道を通って本宮を目指してあるいていたが、途中に人はジブリのアニメに出てくる家と例える方がいらっしゃったが、私には「へうげもの」に出てくる古田織部が作った乙な茶室にしか見えてこない。近くに藤森照信の2作あるが、どれも人を喰ったやうな茶室の様な建物だ。旅先で出会ったサプライズ、こんなところで現代の「へ...
Read more茅野市美術館が開催した「フジモリ建築見学会」に参加。 藤森照信先生が直接解説してくださり、三つの茶室の内覧も可能な贅沢なイベント。 今回も予約は一時間でいっぱいになったとか。 だいたい年に一度のペースで開催されている印象ですが、来年もまた企画されるといいですね。
高過庵は二本の栗の木に支えられた地上6メートルに位置する茶室。何とも不安定に感じる佇まいですが、足場もしっかりと補強されており、この先50年間は安全とのこと。西日を取り込む窓が屋根の一番高い場所に設置されており、そこから入った光は金箔が貼り付けられたトンネル状の屋根で明るく反射しております。 跳ね上げ式の...
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