これはすごい! 趣味がいい金持ちの家とはこういうものか!と分からせてくれる家でした。 応接室は3.11東日本大震災後の基準では公開してはならないそうなので閉鎖されていましたが、窓から見える壁や調度品も品が良く入ってみたいと思わせました。 メインの50畳以上ある部屋も金の雲のような貼りものや、紫檀で作ったふすま、欅の廊下などあまりに豪華でびっくりです。 今は喜多方市の管理下にあるそうですが、これだけの金持ちであった甲斐さん一家はどこに行ってしまったのか非常に気になりました。係員の人は興味もなさそうで、「ここには誰も住んでいない。市の管理下にある。」を繰り返すばかりで少しは興味を持って自分でも調べてほしいと思いました。見せるだけではなくウンチクこそがこういう歴史的なも...
Read more座敷と庭が見事。現在は喜多方市が寄贈により所有していて管理もしています。 あまり見学で内覧出来るスペースはありませんが、店土間と高い塀に囲まれた庭園に入れます。 欅の螺旋階段、廊下の板材や天井、洋風な喫茶ルーム、庭園の要素(敷石や塀の塗り仕上げ、鉄扉の大きさとデザインなど)、一番、二番座敷など随所に和の中にモダンさが散りばめられています。 特に私が気に入ったのは庭園に面した連続した縁側庇と母屋庇の二段構成の庇を設けていて、意図として水平感を強調した仕掛けだと思います。こういったところにもモダンな構成がされています。表面的な洋風化だけではないところが面白い。 もっと研究がされ...
Read more会津地方観光の際、蔵の街、またラーメンで著名な喜多方に立ち寄りました。30年ほど前に来た時の記憶が曖昧だったので市役所の観光課で見どころを教えてもらい、蔵座敷で名の知れた甲斐本家を訪れました。店先から奥へ続く廊下には行灯が並べられまるで高級旅館のようです。二階に上がる螺旋階段は一本の太い木の支柱で支えられていて釘などは使われていないそうです。店の横から庭に入ると店から連なった蔵の家があり、店側の建物は主人と家族の生活空間で奥の建物は来客用の部屋だったそうです。天井、欄間、掛け軸、襖、障子、廊下などあらゆるところに贅をつくした造りです。当時の繁栄のさ...
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