11月連休の土曜日、紅葉のライトアップ目当てで、初めて訪れました。

かなり多くの人で賑わい、 なかなか混んでいましたが、 チケットも7、8分位並べば購入できました。

17時からやっているとの事、私達は17時半から18時の間に入れたと思います。

東北の晩秋なので、すでに真っ暗ですが、人の出も多く、提灯などの灯りもあって、とてもにぎやかな感じです。 ちょっと、夏祭りみたい。

入り口では列に並び、係員の指示に従ってゆっくりと進みます。

こちらには、縁結びの観音様も、お祀りされております。

松島に来る前、ネット検索したら、

縁切り橋（雄島、悪縁を切り）→ 福浦橋（末永く新たな良縁を結び）→ 透かし橋（五大堂、未来を見透かし）→ 円通院の縁結び観音様（最後に良縁を祈願する） …の順で回ると良いとあり、 この日はそのルートで回っていました。

なので、紅葉ライトアップの見学をかね、 最後に、円通院で娘の良縁を祈願するつもりでした。

しか〜し、甘かったのです！ 良縁は、そんなに簡単には手に入らない？

円通院に入ってすぐ脇、に縁結び観音様がおまつりされていたのですが。

入るや否や、ライトアップの係員から 先へ進め、進め、途中で止まるなと誘導指示され、 入り口脇の縁結び観音様には、 立ち寄るヒマを与えてもらず…⁠⁠0⁠⁠)⁠ﾉ⁠

結局、帰り、出る時に、 縁結び観音様にご祈願したいとお願いしまして、 娘だけご祈願をさせて頂く事ができました。 （皆様が行かれる際は、イベントの時とご祈願は、別の機会にしたほうが確実と思います。）

御本尊は、聖観世音菩薩様だそうで、もともと政宗の孫にあたる、光宗公の霊廟だそう。 三慧殿というのですね。 支倉常長が西洋から持ち帰ったバラと、 フィレンツェを表す水仙、トランプのマークが、厨子に描かれ、 重文指定になっているそうです。 後年、ご住職がバラを植え、 バラの寺とも言われるとか。 （今はバラより、苔庭の印象が強いとのこと。）

今回は、紅葉ライトアップの見学だったので、拝見しておりませんが…。

とにかく、全体的に、とても美しいお庭ということは、夜目でもわかりました。

瑞巌寺を見学した時も、 京都のような格式と風格あるお寺に 驚き、感心させられましたが。

円通院の広いお庭は、雅を感じられ、 本当に一見の価値ありです。

特に、紅葉ライトアップは、 院内に足を一歩踏み入れた時から、 思わず言葉を失ってしまうほど、 感動します。 すごい…といったきり、あっけにとられてしまいます。

なんと豊穣な秋の夜！ 凄まじいほどの、紅葉の迫力…。 シャッターを切る手が止まりません。

秋の松島観光のハイライトの1つですね… 絶対にオススメです。 この時期に来たなら、見逃さないでください。

心字池に映る紅葉は、 このイベントのクライマックスといっていいでしょう。 どちらが本物か、まるでわかりません。 黄色と赤色、緑が混じり、 恐ろしい程の美しさ。 まったく、目を離せなくなってしまいます。

幽玄にして、華麗。 刹那にして、永遠。 後ろの闇が漆黒であればあるほど、 鮮やかに朱く燃え立ち、思わず、 呑み込まれそうになります。 池に落ちてしまいそう…助けて。

まるで運命の美女に出会ったかのよう。 その背後の闇が、また、 暗くて底なし、怖いんです。 でも、目を逸らせない。 きらびやかで、ゴージャスで。

もう、ため息しか出てこない。 今どきの言葉を使うなら、 まじ、エグかったヾ⁠(⁠⁠’⁠Ｏ⁠’⁠⁠)⁠/

順路に沿って、三慧殿を通りすぎ、 杉の大木？グリーンにライトアップされた楓？のエリアを過ぎたときに。

ふと、大木の上の空を眺めて、 今夜は満月なんだと気づきました。

ーなんと、美しいまんまるなお月さま！

こんな淡麗な、強いパワーのお月さまを見たのは、子供の時以来。 たちどまって、しばらく天を仰ぎ、 見とれてしまいました。

本当に、凄く澄んだ、キレイな満月。 真っ暗な墨色に近い紺の闇に、 高貴で神秘な強い光を放ちながら、 煌煌と輝いています。

なんか、普通の月とは、全然違う。

紅葉の迫力満点な美しさは、 言うに及ばずなんですけど。

この夜は、松島の月は特に美しい、 …という事実にも、気づけたのです。

この話を知人に後でしたところ、 昔から松島は月の美しさで知られている、 と教えくれました。

そっかぁ、それで…。 温泉むすめのキャラクターの名前が、 松島なつき（名月とかいて。笑）かぁ！！ ーと理解。フフッ。でも納得、確かに。

松島に行ったら、ぜひ夜の月を眺めて下さいませ。 円通院のお庭と、 時期があえば、 紅葉ライトアップは、マストです。