いままで全国色々な牡蠣小屋に行きましたが、 まあまあ、というところでした。

牡蠣自体の質は悪くありません。 焼きガキではなく、蒸しガキです。

値段は40分食べ放題 単品の蒸し牡蠣食べ放題　2700円 牡蠣飯、お吸い物付き 3700円

コスパは全国的に見れば平均的だと思います。 ちなみに事前予約すると、強制的に3700円のコースになりますので注意を。 また、こちらにすると制限時間が延びます。

個人的にはハイシーズンや土日でない場合には予約しないで行くことをオススメします。 牡蠣飯やお吸い物は至って普通ですし、 食べ放題ではかえって煩わしく感じる可能性が高いです。 ちなみに、ご飯は半分から少しほど残されている方がほとんどでした。

本題ですが。

牡蠣の質は悪くないことと、 復興の意味を込めてぜひ応援したいところなのですが、 どうも牡蠣小屋本来の楽しみが少ないです。

大きなマイナスポイントは持ち込み禁止な点です。 飲み物、調味料含めて全て禁止です。

牡蠣小屋によく行く方は何となく分かると思うのですが、 どんなに美味しい牡蠣でも20個目くらいから飽きてきます。

それを防ぐために通常牡蠣小屋では調味料の持ち込み、 または購入が認められているため、 最後まで飽きずに色々なバリエーションの牡蠣を楽しめます。

しかし、 ここは売店でもレモンの販売のみなので注意です。 ポン酢や柚子胡椒はおろか、お醤油の用意すらありません。 『牡蠣本来の味を味わって頂くため』 という名目ですが、要は洗剤を使いたくない、でもディスポの紙皿は出したくないためです。 完全にコストの問題なので、非常に残念に思いました。

よく口コミで 100個食べたとか何個食べたとか、 そういう書き込みを見かけますが、 正直それはあまり問題ではないと個人的には思います。

私が重視するのは、 何個食べられたかではなく、 何個美味しく食べられたかです。

味付けなしの牡蠣を延々と食べる… 後半牡蠣の味自体に飽きてくると、 美味しいとか、美味しくないとか、そういう次元ではなくなります。 せっかく来たから、沢山食べる。 それだけです。

また、効率化のため一回に蒸す量を多くしており、 後半は加熱され過ぎて身が縮んだものが多いです。 その割には殻は開ききらないので、 苦労して殻を開けてがっかりのパターンが続きました。

グループでの相席ですので、 自分で牡蠣を追加してもらうタイミングを決められないのも一因でしょう。

今まで色々な牡蠣小屋に行きましたが、 わざわざここに牡蠣を食べに行く必要はないと思います。

例えば三重県の鳥羽では、牡蠣飯やフライ付きで同じ値段、高品質の牡蠣がお腹いっぱい食べられます。 関東からいらっしゃる方も多いと聞きましたので、 個人的にはそちらへ行かれることを推奨します。

通常は時間制限もこんなに短くありませんし、 だいたい、 40分ちょっとで飽きるということ自体が牡蠣小屋としての魅力の無さを物語っています。 わざわざ足を運びたくなるような牡蠣小屋は、 『ああ、あっという間に時間が』 という名残惜しさが出る小屋です。 ましてや残り時間を残して席を立ってしまうなんてほとんどありません。 ここの牡蠣小屋は途中で退席する方もちらほら散見されました。

したがってここの牡蠣小屋は、 松島まで来たから、ついでに寄ってみるか、 くらいがちょうど良いと思います。

震災で大きな煽りを受け、 復興を目指して頑張って欲しいのですが、 牡蠣小屋として人にオススメするかどうかは別の話です。

私個人としては、 食の楽しみを目的で行かれる方にはまず紹介しません。 特に、牡蠣小屋が大好きでこだわりがある方はがっかりされると思います。

そうではなくて、 松島を楽しみたい、牡蠣小屋も初めて！という方には十分楽しめる内容だと思います。 本来、それくらいのテンションで行くべきなのかも知れませんね。

個人的にはリピートはありません。 復興はふるさと納税で応援することにします。