「東照宮」は、地元では「権現(ごんげん)さん」と呼ばれ、水戸藩初代藩主徳川頼房(よりふさ)が元和7年(1621年)父親の徳川家康を祀る神社として創建したものだ。現在は頼房も祀られて、境内には頼房が奉納した銅灯籠、徳川光圀(水戸黄門)が造らせた常葉山時鐘、徳川斉昭の考案による「安神車(あんじんしゃ戦車)」や「カノン砲(復元)」などが現存している。また、唐門の扉には大きな「三つ葉葵」の紋章が描かれている。ここでの御神木は「クスノキ」だ。楠(クスノキ)の大木をじっくり見て思い考えた。 展示されていた「安神車(あんじんしゃ)」は、日本最古の鉄製「戦車」で、見るからに笑えるほどの代物だ。「戦車」といっても、私たちがイメージする戦車とは異なり、周囲を鉄板で覆い、これを車に載せて鎧を着せた牛に牽(ひ)かせるというもので、内部に人一人が入り、前後左右に設けられた四角い小窓から小銃を撃つことができるようになっている。斉昭は、他にも潜水艦を設計したり、那珂湊に建設した反射炉で自ら設計した大砲「太極砲」を作らせ、ペリー来航の際に江戸湾防衛のため74門を幕府に献上している。 安政の時代、頻繁に出没していた異国船は大きな脅威で、水戸藩にとって軍制改革は重要な課題であったため、斉昭は他の藩に先んじて海防を中心とした軍備増強策を進めた。斉昭がまず取組んだのが軍事訓練で、「追鳥狩(おいとりがり)」とよばれる大規模な軍事演習や、大砲製作所を備えた軍事訓練所「神勢館」を作らせ砲術訓練も実施した。 水戸東照宮入口の鳥居横は、むかし遊郭街だったと云われる奈良屋町があった。今は、「宮下銀座商店街」と呼ばれる飲食店街があり、東照宮へは、この宮下銀座商店街の中ほどに参道石段がある。 東照宮は全国で500社以上あり、三代将軍家光が日光東照宮建立後に、諸大名に東照宮造営を勧めたため、競って創建された。 テレビドラマでも幾度と演出されているが、徳川家康は元和2年(1616年)4月17日に74歳で没する。死因は鯛の天ぷらにあたったとされて来たが、近年は胃がん説が有力視されている。この家康の死後、遺命によって遺骸は久能山に葬られ、元和2年12月に久能山東照宮が建立された。そして、翌年には日光東照宮に改葬された。これに伴って御三家・親藩などが東照宮を建立させた。「東照大権現」は神としての家康の神号とされるのは、江戸上野の寛永寺「天海」は家康が生存中天台の山王一実神道を授けられ死後この神道の流儀でまつられるよう遺言したと称し,また「明神号」は豊国社没落の不吉の例ありとして「権現号」をもって山王一実神道の祭りを強引に推進したためだ。 境内案内には、 「元和七年(西暦1621年)水戸初代藩主・徳川頼房公(威公)が、家康公を祀らんと眼下に千波湖を瞰下し遠く日光筑波の連峰を観望する風光明媚なこの地を選び社殿を創建奉斎した。 明治八年県社に列せられ、昭和十一年水戸藩祖・威公を配祀した。 社殿は権現造総極彩色で、華麗を極め、旧国宝建造物に指定されていたが、昭和二十年八月戦災に依り惜しくも烏有に帰した。 同三十七年九月境内を整備して現社殿を復興した。 昭和四十一年七月、神社本庁より別表神社に加列された。」 祭神:徳川家康公 徳川頼房公 と記されている。 アクセスはJR「水戸駅」北口より西に向かい徒歩数分 所在地...
Read more【 2021/07/31(土)訪問 】 水戸東照宮の主祭神(しゅさいじん)は徳川家康公(東照公)、配祀神(はいししん)は家康公の11男で水戸藩初代藩主の徳川頼房(よりふさ)公(威公)。
元和(げんな)7年(1621)に頼房公が父家康公の御霊を祀ったのがはじまりで、昭和11年(1936)に頼房公が配祀されました。当時、社殿は国宝重要文化財に指定されていましたが、昭和20年8月2日の太平洋戦争による空襲で焼失してしまいます。
その後、昭和37年(1962)7月2日に社殿・境内整備が完了しました。戦災復興50年の節目に当たる平成23年(2011)に社務所を造営しましたが、同年3月11日の東日本大震災により社殿・社務所・境内が被災を受け、平成30年(2018)4月に大鳥居を再建し、鎮座400年の令和3年(2021)、400年祭に合わせて社殿・社務所・境内の復旧を終了する予定、とWebサイトに書かれてあります。今回訪れた日(2021/07/31)には全て完了済みとお見受けしました👀
拝殿への入口となる唐門(からもん)の唐破風(からはふ)や扉に描かれた葵の御紋や虎🐅の絵、門をくぐった後の拝殿へと続く通路がとても豪華に感じました❗️✨👍
境内には、幕末に軍備増強策として水戸藩第9代藩主の「烈公(れっこう)」こと徳川斉昭(なりあき)公が考案した日本最古の鉄製戦車といわれる「安神車(あんじんしゃ)」(水戸市指定文化財)や、海防強化として造られた「十八封度(ポンド)カノン砲」(復元鋳造)、建築家の藤森照信という方が設計した現代アート作品:安神車写し銅造移動式茶室「せん茶」というものが展示されています。
また、菅原道真公を祀った「天満宮」や 鐘楼(しょうろう)などもあり、手水舎の龍🐉がカッコ良かったです❗️👍
水戸東照宮へのアクセスは、JR水戸駅北口から駅前ロータリーを抜けて左(西)へ道路沿いに進み🚶♀️、しばらくすると右側に「東照大権現(とうしょうだいごんげん)」と書かれた大鳥居⛩が見えてきます👀 ここまで徒歩🚶♀️約6分。大鳥居をくぐって進むと60段くらいの参道石段があり、登りきると到着です。水戸駅からはTOTAL徒歩🚶♀️約10分といったところでしょうか。
🚶♀️徒歩圏内には「弘道館(こうどうかん)」や...
Read moreTucked away near Mito Station this shrine offers a pleasant place to visit. After climbing up an impressive staircase you find yourself in the shrine grounds and the sounds of the city fade away. After praying head over and grab an omikuji then explore the grounds. Definitely on my list of places to visit whenever...
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