町屋建築のリノベーション。 三間間口の一面に白い漆喰の壁。 棟飾りは輪違いの透かしになっている。 二階にはモダンで美しいアルミの連子格子のみが配されている。元は虫籠窓があったのだろうか。 一階は一間ほど奥まった店の入り口に藍染の半暖簾がかかるが、店内は覗けない。見通しを避けるように鉤形に正面から曲がって入る。 この暖簾は五つ割りで、両端の二枚だけ中三枚より二寸ほど長い。珍しい意匠だ。 細部へのこだわりを感じ取り、ただならぬ印象を受ける。 少しの緊張をして店内に入ると、そこには意外なほど穏やかな空間が広がっていた。 床はオークフローリングで天井には付梁。 呼応するようにナラ材のテーブルも少し濃い色目。 8人掛けの方形の大テーブルの上に吊り下がっている麻布で囲った照明が、ひときわ美しく穏やかな光を放散している。 白壁には要所に配置された付柱のみで、長押も回り縁も無い。洋の仕上がりにもかかわらず、和のテイストの統一感は崩れていない。 落ち着いた上品な配色。素朴な田舎風でもある。 無駄な装飾も一切無い。 奇をてらった意匠はなく、無駄を省きながらも遊び心を残し、しかも適度な緊張感を呈している。 いいセンスしてるなぁ。
前置きが長くなったが、かすりの着物を粋に着こなした撫子の花ような初老の女主人が、人数を確認すると予約の席に案内し、そのまま静かに消えたかと思うと、なにも言わず酒を運んできた。 厚手の片口に猪口二献ほどだ。 網茸のみぞれ和えが添えられている。 辛口の冷やと薄い塩味の先付けで、喉と胃を整える。もうすでに味わい深い。 少しずつ緊張を解きながら静々と時を過ごすと、程よい頃合いに蕎麦が来た。 厚めに切った蕎麦は、絶妙なバランス。 喉越しを追求したものとは一線を画す。 蕎麦の風味が鼻から肺に甘く香る。かと言って穀物臭はない。 辛汁の甘辛の塩梅もいい。鰹ぶしが濃いが、魚臭くない。野趣あふれる蕎麦の性質に一致する。 薬味の辛味大根と、わさび、葱が2皿付く。 遠慮なく蕎麦にたくさんツユを付けてもいいようだ。 店主の大胆な取捨選択が面白い。 きゅうりと茄子のヌカ漬けと蕎麦湯が来た。 残った辛汁も最後まで味わう。 このヌカ漬け、うまいなー。ぬかりがないとはこのことか? 豊かな時間を過ごした仕上げに、大きな花豆の甘露煮が出てきた。果物のようにさわやかに甘い。 しきりに感心して、撫子の女主人にすごい豆だったと感想を伝えると、「お蕎麦の後だったからでしょう」と事もなげに言った。 これはもてなしだ。ご馳走と見事に調和した静謐な空間。言わずもがな。 僕もこの雰囲気に同化したかった。写真を撮りたかったが、ここはやめておこう。 このお店の振る舞いを体験して、若い頃の思い出がよみがえった。
30年ほど前のことだが、古材の買い付けをするために、数人の仲間と英国のコッツウォルズ地方の田舎道をピックアップトラックで移動していた。 ラベンダーが咲き乱れるイングリッシュガーデンの中に一軒のティールームを見つけた。ライムストーンを使ったスチュワート様式の建物だ。 ひと休みしようと店の中に入ると、大きなポケットのガーデニングエプロンをまとった初老のミセスが、有田焼のような東洋の青白磁の花瓶に薔薇を生けていた。 我々を見かけると、「クリームティーしか無いけれど、いいかしら?」と尋ねてきた。 「もちろんいいですよ」と伝えると、「もしよかったら、お庭に出てごらんなさい」と彼女は素っ気なく言い残して店の奥に入って行った。 裏庭にはパーゴラがあり、その下には鋳物のテーブルセットが置いてあった。 蔦の葉が涼しげな日陰をつくっていた。 よく晴れた日で、爽やかな初夏の風が吹いていた。 よく手入れされた庭に、目前に広がる美しい田園風景。 なんともなく過ごしていると、大きなスコーンとクロテットクリーム、ミックスベリージャムとマーマレード、アールグレイの紅茶が微笑と共に運ばれてきた。全て手作りとのことだった。 穏やかで満たされたひととき。 あの時のスコーンと紅茶の美味しさは、この先の生涯も超えることはないだろう。 さらには食べること以上に情景そのものを味わった。
時代も文化もお国も異なるあの時のミセスのもてなしと、この蕎麦屋の女主人の振る舞いには共通する美意識がある。気取っているわけではなく、大切なものをよく知っているのだ。 長い時間をかけて培ってきた彼女たちの想いを、...
Read moreお伺いしたのは少し前ですが、かなり心理的ショックを受けてしまい、時間が空いての口コミ投稿になります。なので、今は改善や変化があるかもしれないのと、あくまで私が来店した時の状況での個人の感想とご留意頂ければ幸いです。 ・観光客向けではと書いている方がいますが、そういうことでもないかなと思いました。 その理由は、観光客は車で来ている方が多いと思いますが、説明もなく無言で突き出しのようなものとお酒が出てきます。 ・お酒を飲める方がよろしいように思われます。 問答無用でお酒を出すのはお店のこだわりやご方針もあるのかなと思えるのですが、運転があるので手をつけずにいると、「早く空にしてもらえないかしら」とだけ言われ去っていかれて出てきません。運転者なので、とお断りする間も無いです。 お酒は飲めるかの問いかけがあるというレビューが散見されますが、一言も何も言われませんでした。 ・一瞬でも携帯電話をポケットから出してはいけないようです。 だいぶ時間が経ってから遠回しにご指摘を頂き分かったのですが、入店してからご提供を待つまでの間に一瞬スマートフォンで地図を見たのが原因でご機嫌を損ねてしまったそうで、ずっとお料理をお出し頂けず放置となったようです。(もちろん食べながらスマホはしておらず、着席してから突き出し?が出てくるまでも結構な時間がかかっていたからなのですが….😢) ・1人の女性客は嫌がられてしまうような印象を受けました。 お酒は残して突き出しは完食していましたが、その後3,40分近く何も出て来ず、お声がけしても無視されました。 というか入店してから身振りだけで席を案内された以外は、退店まで上記のようなお言葉やご注意、いやごとを発されるのを除けばずっと無視でした。 予め予約の上の訪問でしたが、⚪︎時に予約の⚪︎⚪︎です、と言っても一言もなし、すみません、と声がけしても無視、飲食店として考えられないような言葉を投げられます。 他にも一見と見受けられる女性がよくわからないご注意を何度か受けているのを見ました。 常連さんと見受けられる男性のお客様連れにはご説明やお声がけ、サービスされていたように見受けられましたので……観光で時間の限られる中、少しでもお店の不文律からはみ出すことがあると何十分も料理を出してもらえず食べられませんし、次の観光場所を軽く見ておくなんて到底できないようなので、特に時間に多くの余裕がない観光目的の、お酒の飲めない、特に女性の方には、私はおすすめできないという感想を持ちました。 他にもいろいろな態度やお言葉を頂き、驚きの連続でしたが、思い返すとほんとうに精神的につらくなるので書かないでおきます。 今は、あの時は“ちゃんとお食事することすらできない”女の客が、身の丈に合わないご高尚な名店に伺ってしまい誠に申し訳ございませんでした、ほんとうにお邪魔いたしました、という気持ちでいっぱいです。 やっと落ち着いた感情を取り戻せてきたので、私と同じ轍を踏まれる方が出てまたお店様にご迷惑をおかけすることのないよう、初めて口コミを書いてみました。 ※恐れ入りますが、あくまで私感になります。 食べログやその他グルメサイト等見ても、名店と名高いそうなので、昔なじみや常連の方でこちらのお店にふさわしい方がたくさんいらっしゃることと存じます。ただ私がお店にとって合わなかっただけだとわかっていますが、申し訳ありません。ひどく傷ついてしまい、味も分からなくなってしまいましたので今後は間違ってお邪魔する...
Read more今回来店させていただいたお店は松本市にある
「三城」さんに来訪です💁♂️ 元々は東京都千代田区にあったお店が移転✨
完全予約制のお店で1週間ほど前に予約すると キャンセル待ちが出たので11:30なら 空いてるとのことでその時間に予約しました✨ 当日空いていたら電話してみると入れることもあるそう🙋♂️ 予約時間に来店し落ち着いた暗めの照明と 落ち着いた和の雰囲気ですがちょっと異空間✨ BGMもなければ客同士の会話もない✨ 逆に言えばしゃべれば怒られそうな雰囲気🤣✨
白髪の着物の女性女将が出てきて上品かつ 丁寧に案内してくれます✨
メニュー等は一切なくって自動で出てくるシステム✨
注文したメニュー🫡
🔴お任せコース : 2,000円
■キングのベストグルメ賞■ 👑 お任せコース : 2,000円 👑 ※到着し食べログで確か写真撮影禁止と 書かれていたはずですが普通に撮ろうとしたら 「早く食べたほうがおいしいよ」と言われるだけで 注意もなかったのでささっと撮影✨(貼り紙もない)
まずは「きのこの大根おろし白醤油和え」と お酒(日本酒)がやってきます₍₍ ◝(●˙꒳˙●)◜ ₎₎ 飲めなかったら水頼めそうですが、言える空気感 ではないので大人しく郷に入れば郷に従えです✨
というかこの和え物と日本酒めちゃくちゃ合う🤭 キノコプリッとしておろしの辛味と醤油の上品さすごい✨
続いて薬味が登場してきました✨ 軽く説明があり足らなかったら徳利の出汁を入れて とのことと薬味は好みで入れてほしいとのこと😊✨
そしてざるそばが登場です🙋♂️✨ 蕎麦だけで食べるとこれ程までのクオリティの 蕎麦って中々お目に掛かれないくらいおいしい✨ そのままでも甘みがあってつゆとのバランスが 最高に素晴らしい₍₍ ◝(●˙꒳˙●)◜...
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