仕事が終わって、昼食とって帰ろうと、天ぷらの昼のラストオーダーには間に合わなかったので、以前オススメされた「いむらや」に出撃してみた。
…負けた。完全に負けた。
他にどう表現していいのだろう…。 きっとまだエイプリルフールがまだ続いてるのに違いない。もしくは罰ゲームに合わされているのだ。そう思わざるを得なかった。
まず、入店時、勝手口みたいなのがあったけど、ディスプレイ横のらしい入口から入ると、店内はこれまでになかなか見ない低い回転椅子があり、昭和が広がっていた。 そして、お店にいたおばちゃんが、サッとレジにつき、何にしますかー?と。なるほど、まだメニューすら見てないのに、先払いなのね。 まずは、噂の焼きそばと、シュウマイ5個は多そうだから餃子にしとくかと、 「じゃ、焼きそばと餃子で。」 「餃子は注文してから8分かかりますけどいいですか?」 と。普通じゃん?? と、お会計820円を済ます。
近くのテーブルに着いたが、お水がなかったので、セルフだということに気付き、食洗機から上がってきたばかりの暖かいグラスを掻き分けて水を注いで着席すると、そこにはもぅ焼きそばが!
「シュウマイはサービスになります」
ちょっ!まだ注文して1分も経ってないやん!そうか、だから餃子が8分もかかると強調していたのか! それに、一個でもシュウマイ付くなら、餃子いらんかったなーと。
で、「いらっしゃいませー。」と先ほどの勝手口みたいな扉から客が入る。 えっ?そこ、勝手口じゃなかったのー?? まぁ、そんな驚きはどうでもいいんだが、焼きそばの野菜を軽くひとつまみ。
甘い…。
噂には聞いていたが、確かに甘い。これに、酢をかけて、酢にむせながら食べるのがいいと聞いていたので酢を探すと、「酢からし」とかいう分離した液体が置いてある。なるほど、酢とカラシを手っ取り早く1つにしたのかと、シャカシャカ振って焼きそばにかける。 そしてここで、あることに気がつく。
焼きそば…。
そう、今私が口にしようとしているのは"焼きそば"なのだ。一体、どの辺を焼いてあるのだろうか…。麺は揚げ麺、餡掛けは煮物に近いほど、キャベツの芯までもが透き通らんばかりに火が通っている。さっき水を注いだ時に、キッチンの鍋に沢山の野菜餡掛けが見えたが、それなのか。 そりゃ1分もかからないだろうし、焼いてはないな、と。
で、酢を入れて1発目、ゲホッとむせながら、"焼きそば"を頬張る。 もう一度言うが、これは"焼きそば"なのだ。
これが長野県民のソウルフードなのか…!自分は、長野は好きだが、これ食べられなきゃ長野県民には慣れないな、そう訳の分からん自答自問をしながら、もう他には何も考えないで口に放り込む。むしろ、何も考えず、無心に食べた方が良さそうだ。
「餃子、お待たせしましたー」
そうか、お前もいたな、餃子。
餃子は丁寧に皿の脇にタレが添えられており、餃子をタレに付け口にいれる…。 ぐわっ!なんだこれ!
…臭い、やたらと臭い。
ひと噛みしたところで、ボクは固まってしまった。ひと噛み目の後のふた噛み目が出来ない…。 しかも、ひと噛みしただけで、餃子がこれまでに食べたことないほどに固いことに気がつく。
口の中に異物を保ったまま、次はどうすべきか悩んだあげく、ここは腹をくくって、全てを食べきるしかない。 小さい頃から我が家では食べ残しは許されていない。
甘い、臭い、甘い。 甘い、甘い、臭い…。
そんな繰り返し運動が続き、やっと食べ終えることができた。
入店から退店までちょうど20分だ。 胃袋を異物で満たされ、お土産には胸焼け。 すかさずブラックアイスコーヒーのある自動販売機を探す。
ほんと完敗だ。叩きのめされた気分だ。
思い起こせば、大学の時分に初めて食べた天下一品ラーメン。あれも3度目までは衝撃だった。とても好きになるとは思えもしなかった。 いむらやの焼きそば、もう一度言う、“焼きそば”、これもそうなるのだろうか? パンチ力と言うより破壊力抜群の一品に度肝を抜かし、胸焼けを持ち、帰路につくことになった。
長野県民にはなれなか...
Read more長野市民には言わずと知れた「いむらや」の石堂店。
ここの甘いあんかけはかなり好みが分かれるところで、実際に東信や中信在住の知り合いからは美味しくない!と言う意見も多々ありましたが、食べ慣れた北信出身の私としては体に染み付いた味でして定期的に食べたくなります。
石堂店はカウンター席のみで、先に注文しお金を払ってから席で待つスタイルです。 お水もセルフサービスになってます。
今回は定番のあんかけ焼きそば大盛(¥660)とシュウマイ一皿(5ヶで400円)を注文。 昔よりは当然値上げしましたが、今やラーメン1杯700〜900円が当たり前の時代ですからまだまだ他とくらべるとお手頃なのかなと思います。 ここは提供がとても早く、あんかけ焼きそばなら5分もかからずに提供されます。サッと食べてサッと帰る人が多いので、混雑時でも回転は早いです。 カウンター席のスペースは正直かなり狭いし、隣の席との間隔も近めです。 家族連れなら権堂店の方がゆっくりできると思いますが、私はこっちの石堂店の方が味が美味しいような気がします。
あんかけ焼きそばは皿から溢れそうなボリューム。パリパリに揚げられた麺は独特で、皿うどんとも一般的な固焼きそばの麺とも違う特注の細い平麺。 上にかかる餡は甘くとろみが強い。具はくたくたに煮込まれたキャベツ、筍、キクラゲ、豚肉。上にチャーシュー、絹さや、錦糸卵が乗る。 少しずつ麺を潰しながら辛子酢をかけて食します。辛子が沈殿してるのでボトルをよく振ってからかけるのが肝要です。 個人的にはかけすぎ?ってくらい多めにかけた方が美味しい。ここの辛子は風味はありますが辛さは少ないので意外とむせません。 上田市のあんかけ焼きそばも好きなんですが、ここの焼きそばは辛子酢との相性が県内でも1番だと勝手に思ってます(笑)
シュウマイは玉ねぎがたっぷり入っていて甘みが強い。こちらも代表的なメニューです。こちらはウスターソースと辛子で頂きます。
その他のメニューだとあんかけ中華という中華そばの上に焼きそばの餡がかかっているものも人気です。
テイクアウトも昔からやっているお店ですが、時間が経つとあんかけで麺がシナっとして独特の食感になりこれもまた美味しい。 柔らかくなるのが嫌な方は、注文時にお願いすれば麺と餡を別容器にできますので、ご家庭でもパリパリのままの麺が楽しめます(追...
Read more長野はあんかけ焼きそばがちょっとした名物らしい。 そんな情報を得て調べてみていったお店。
開店直後に訪れたが、既に店中に行列ができていてびっくり。 よくよく見ると、前払い制のレジ待ちで、席にはすぐに座れたが、それでも程なく満席に。 シンプルなメニュー構成の中から、目的のあんかけ焼きそばと、シューマイを注文。 待ち時間にもお客さんはひっきりなしで、持ち帰り注文をする人も多い。
かなりの混み具合にも関わらず、程なく提供される。 こちらの焼きそばは、写真の通りかなりのボリューム。 にもかかわらず、お客さんの年齢層は高めで、古くから愛されているお店なのだろうことがうかがえる。 一口食べると…とにかく甘い。 クチコミでそのことはわかっていたが、自分も甘口の味付けに馴染んでいるから大丈夫だろう、と考えていた。が、そのさらに上をゆく甘さ。 あんかけの味付けのベースは、醤油とも鶏ガラだしともつかない、形容し難い味わい。 麺は、平たく細い麺。食感はいい。
…正直、自分の口には合わない味だった。 地元でこれだけ支持されているのだから、地元の方の口に馴染んだ味なのだろう。 ソウルフードには、味の良し悪しを超越して根付いているものもあるし、ソウルフード体験として行くのであればアリ、というのが正直な感想。 一方で、旅先での貴重な1食を費やしたいかと言われると…個人的にはお勧めできない。
相当好みが分かれる味なのではないか。 旅行者としてあんかけ焼きそばを食べたいのであれば、一般的な中華...
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