長崎が誇る歓楽街、思案橋エリア その大通りに接する、思案橋横丁の中程にお店が在ります 日本三大花街のひとつ、長崎の丸山にて明治29年に創業した料亭が始まり、数度移転した後に、同じ長崎の老舗料亭「富貴楼」で修業した4代目が眼鏡橋近くの本店を、その姉が女将を務めるのが思案橋店を切り盛りしています カウンターの上に大小様々な器に盛られた総菜が15種類ほど並んでいて、お店の年配の女性陣の手作りって感じで、正におの・・・って料理です
・胡瓜と貝柱の酢の物 瑞々しい胡瓜で、強く酸味が移っておらず、シャキシャキの食感 酸味、塩味、甘み全てが控えめでアッサリ、貝柱は旨みがたっぷり
・きびなご南蛮漬け 小魚なので丸のまま食べれて、旨みと淡い苦味が共存している様な味わい、野菜は適度に甘酸っぱく爽快感が在ります
・芋の蔓の炒め煮 長崎では芋づると呼ばれるさつま芋のツルの事です揚げと一緒に炒め煮して在りますが、きんぴらほど甘辛くなく、フレッシュ感の在るシャキシャキな噛み応えが美味しんです
・角煮 長崎の料理でちゃんぽん、皿そばの麺類以外で、頭に浮かぶ料理と云えば、豚の角煮 中国広東料理の南乳扣肉を和風に仕上げた感じです バラ肉で脂部分と肉部分が交互に層になっています分厚い脂身部分のとろとろ加減は、脂身好きには堪りませんね 口の中でゼラチン質がプチプチに弾ける感じで旨みたっぷり 肉部分も味が染みていて柔らかくしっとり仕上がっています
・牛かん 肉食が浸透していなかった時代にミンチに魚のすり身を混ぜて、蒲鉾風に仕上げたのが始まり、牛蒲鉾から牛かんに転じた様です 少し白濁していますが、角煮とは違って醤油っ気のない煮汁 蒲鉾と云うよりは、崩れやすそうなツミレ、人参とジャガ芋と一緒に煮込まれているので、フランス料理のポトフにも似た雰囲気が在ります
名物のおじや、以前食べて美味しかった五島うどん 〆をどうしようかと思ったのですが、ランチが遅めだったので、〆抜きでも程よい腹具合だったので此処でお開きとなりました ...
Read more思案橋で飲み歩き、もう一軒軽く行っとくかと戸を開いた。
女将さん、お手伝いさん、カウンターに並ぶ大鉢の惣菜、ガヤガヤしたサラリーマンの一団。 これはまぎれもない昭和である、そこがまた良い。
よく知られた話だがこの店の名物はおじやである。
二三肴に一二杯飲んで、シメにサラサラいきたい時は定食がお勧め。 定食はデフォルトではご飯のところ、300円追加で支払えば名物おじやに昇格させる事ができるしもちろんそうした。
定食と謳いながら飲ませる気満々の構成が嬉しい、刺身少々、モチウオの丸揚げは頭から尾まで子供でもカンタンにかじれてしまうほどサクサク、もう焼酎おかわりください。
サラリーマン達が引き上げて静寂が訪れると同時に入ってきたのは三人組の女性客。 どうやらおじやのウワサを聞きつけて馳せ参じたらしい、観光客である。
彼女たちはしばらくメニューを眺めてアレコレ悩んだあげく、おじやを三つ注文した。
「かしこまり!」とお手伝いさんが返事した瞬間「やっぱり二つで良いですか?」と方針変更。 「三人組なのに二つしか注文しないなんてエー」なんておくびにも出さずに「かっしこまりっ!」とにこやかに注文を受け付けたこのお店が私は大好きだ。
ものの10分でおじやを完食した彼女たちは満足そうに夜の街へと旅立っていった。
それと入れ替わるように入ってきたのは五十代の夫婦連れであった。 またもや観光客である。 もう十年以上コチラに通っているそうで、オーダーする品にも年季が入っておりかなりシブかった。
おじやは出汁でアッサリ炊かれ、卵で溶いてゴマたっぷりのいかにも酒飲みが好むスタイル。 このお店地元の人間と...
Read more良くも悪くも観光客向け郷土料理店。
レビュー評価が良いので行ってみたのですが、残念な気持ちに成りました。 長崎って九州有数の魚介類の宝庫なのに価格の割に内容がショボい。 クジラも長崎の売りでは有るが、それも言う程でも無く長崎に来たからって感じでも無い。 店の看板メニューおじや、牛かん、角煮も長崎だから必ず押さえたい料理では無い。 酒税改正で下がり始めた生ビールがとても可愛いグラスで共されるのも、ステルス値上げなのか? 焼酎のお湯割りをロックグラスで出すのもガッカリ。(風情が無い)
カウンターに並ぶメニューは700円から1000円だそうだが、小さな小鉢に盛られて出てくる卯の花や鶏肝煮、小魚の南蛮とかがこの価格で出される事に驚く。
中華以外で長崎らしさを楽しみたいなら、郷土料理って言葉に迷わずに旨い魚料理が出る店に行くのが楽しい観光の夜に成る筈です。 一二三亭さんは、想像を超える1品ごとの少なさと価格で観光客を迎えてくれます。 良い悪いでは無く、店の経営方針とデフレが続く今の旅行者との感覚の違いなんだと思います。
年配で良い物を少量楽しみたいなら、もっと高級店が有るし、若い人なら同じ料理を食べるのに安く食べられる店が沢山有る、だから旅行者で数日の長崎を楽しみた...
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