飯田橋を降りると、東京理科大を三回落ちたことと、その都度受験料金を財布から取り出す母親の不機嫌な顔を思い出す。受験前に食べたマックフライポテトは油分と塩分が過多であった。あまり良い思い出は無い。
2024年の春、私は飯田橋に新境地を発見しようとしているがそれは別記事を見て欲しい。その体験入店を終え、万感の思いで食事先を探していた。
級は持たないが優秀な警備員が笑顔で迂回誘導をしている。一方私は不思議な引力をして食堂アオキに誘導されていた…例えるなら、井之頭五郎のような気分で。実際は、赤い棒と胸元を横目に、16時閉店という中華ブラックホールへと引き寄せられて行った欲望の塊だった。
15:40頃入店した私をおかみが迎えた。さっきの警備員のような笑顔で。
壁には料理を上から撮影した、メニューの一覧が選挙ポスターのように所狭しと並んでいて食欲をそそり、選ぶのに苦労した。とりあえず一つ選択しなければならない。やむを得ず、ラーメンミニカレーという商品をオーダーしたのだった。他に美味しそうな物は次回来店時までのお楽しみとした。
ラーメンは素麺のような極細でちぢれており、あっさりとしたスープで私好みだった。この上には三分割に刻まれ湯がいたもやし、1cmに近い厚さのチャーシュー、切ったばかりの辛いネギ、スープと一体化し存在感のないメンマが「もーいいかい?」よろしく私とかくれんぼしているかのように加えられていた。油の素っ気なさがサッポロ一番のように美味であった。
カレーライスについては、エスビー「カレー曜日」のような、じゃがいもなどがゴロゴロとカットされ、角煮のような豚バラ肉が煮込まれ、辛口。中華屋では常識破りのように思われたこの出来ばえが。
こんなカレーを食べながら私は昔、故郷の輸送機器メーカーで講演に応じ、「出来るだろうと思っていれば必ずできるようになる」というような色紙を残していった石原慎太郎元知事のメッセージを思い出した。
大学はダメだったが、一回り下の妻や二人も子供が出来た。 いつか食えるだろうと思っていたら、飯田橋の中華で旨いカレーを食べられた。
16:00会計。提供が非常に早くて驚く。昼は休まないのですか?とおかみに尋ねると、「ええ。夜(営業)しないんです。16:00で(本日終了)」
エスビーやらサッポロ一番やらと書いてみたが加工食品にもアオキにも、何か引き付けるものがあるのではないだろうか。今日の味は私に、飯田橋を愛すべき町...
Read more(2024年7月30日訪問) 町中華の王道ど真ん中。「もやしあんかけ (固) 焼ソバ」の具は熱々シャキシャキ、麺はパリッパリ。
この日は「中華 アオキ」に行ってきました。
火曜11時36分に1名で訪問。店内の先客は3名 (2名客1組と、1名客)。
私は、予め決めていた「もやしあんかけ (固) 焼ソバ...
Read more以前から気になっていた町中華アオキ。外観は古く、やっているのかなと思ってしまいますが、平日お昼時になると次々と人が入って行きます。訪問したのは平日12時半頃で、入店するとほぼ満席で、テーブル席での相席になりました。お店の奥には喫煙者用の部屋があるらしく、入店時に喫煙か禁煙か確認されます。 メニューはたくさんあるようですが、王道の五目チャーハン(1,300円)を注文。他のお客さんは野菜炒めや五目焼きそばなど様々なものを頼んでいました。チャーハンにしては少し高いなーと思いっていたらなかなかの大盛りの五目チャーハンが出てきました。揚げたエビやカニ肉も上に乗っていました。味は少し薄めで、焼豚のかたまりがあると少し塩味が感じられるようでした。とにかくお腹はいっぱいになりますが、お値段の割に美味しいなという満足感はありませんでした。どちらかというとガテン系やガタ...
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