東京大学医学部附属病院の向かいにあるレンガ造りの建物の一角にある無料で見学できる博物館です。
館内は、1858年から現在までの東京大学医学部の歴史や功績を紹介する常設展と企画展があります。 訪れた時(2025年10月)の企画展は、「医療の今を知る」と題して5つの展示室にテーマが分かれて現在の医療の最新のトピックを紹介していました。これがなかなか興味深く、役に立つ情報が多かったように思います。
常設展では、東大医学部の前身である東京医学校が、当時技術が進んでいたドイツから2名(ベルツ、スクリバ)を教師として招き、彼らの功績によって日本での内科・外科の基礎が築かれたことが紹介されています。 この2人の胸像は、博物館から比較的近い東大構内にあります。2人の胸像がある場所は、草木が生い茂っていて管理はイマイチな印象でした。 また、東大医学部眼科教授が考案した「色覚異常検査表」もあります。その簡便さから世界中で使われることになったようです。 簡単に文字を識別できる検査と意外と難しい検査がありました。
企画展は5つの部屋に分かれています。 一番印象に残ったのは、ロコモ度テストでした。 「ロコモ度」という言葉は聞いたことがあったものの、実はどういう指標なのかを知りませんでした。 「ロコモ度」とは、骨、関節、筋肉などの運動器の衰えによって、「立つ」「歩く」といった移動機能が低下している状態を定量的に評価するもので、3段階で表されます。 ロコモ度1は、軽度な機能低下ですが、移動機能の低下が始まっている状態とされています。 ロコモ度3になると重度な機能低下で、移動機能の低下が進行し、社会参加に支障が出ている状態とされています。
ロコモ度テストは、2ステップテストと立ち上がりテストと25の質問に答える問診票があります。 2ステップテストは、2歩でどれくらい進むかの歩幅で歩行能力を評価するテストです。2歩で進んだ長さを身長で割った数値が1.3を下回るとロコモ度1になります。 立ち上がりテストは、高さ何cmの台から両足や片足で立ち上がれるかを確認することで下肢筋力を評価するテストです。 40cmの台から片足で立ち上がれないとロコモ度1になります。 自分は、ロコモ度には引っ掛かることはなかったですが、10cmの台から両足で立ち上がるのが結構際どかったです。 これから、スクワットとかを意識してやらなければと思わされました。
他の企画展は、感染症を引き起こす、目に見えない大きさのウイルス・菌・寄生虫を紹介する部屋、生活習慣病として代表的な糖尿病と腎臓病を紹介する部屋、心臓や血管とその病気を紹介する部屋、大腸がん、乳がん、胃がんについて紹介する部屋などがありました。
博物館はそれほど広くはないものの情報量は多く...
Read more東京大学の構内にある医学部の博物館を訪れてみました。東大病院の向かいにあって、少し場所が分かりにくいのですが、焙煎所カフェというお店のそばを目印にするとたどり着きやすいです。大きな施設ではないですが、無料で入館できるのが魅力的でした。
中に入ると、日本の医学の歴史や、東大出身の偉大な医師たちの功績が紹介されていて、とても勉強になりました。森鴎外も東大医学部を卒業したと知り、驚きました。
展示は、医療機器やパネルが中心で、特に昔の医療機器を見ると、今の医療がどれほど進歩したかを感じられます。漫画に出てくるような大きな注射器が誇張ではなかったと知って、少し怖くもなりましたが、人工関節の実物を見ることができたのはとても興味深かったです。
また、私たちの健康に身近なテーマ、例えば糖尿病やがん、感染症、ロコモティブシンドロームなどについての分かりやすい解説パネルや、ウイルスの模型、3D映像で見る心臓の血流など、視覚的に楽しめる展示も多くありました。子供から大人まで、誰でも新しい発見ができるように工夫されているのを感じました。
中には内視鏡や腹腔鏡手術の道具を実際に操作できる体験型の展示もあったようです。私が訪れた時は感染予防のためか触ることができなかったのが少し残念でしたが、それでも十分楽しむことができました。
館内はこじんまりとしているので、短時間でさっと見て回ることができます。無料の血圧計なども置いてあって、自分の健康について考える良い機会にもなりました。
この博物館は、ただ展示を見るだけでなく、自分の健康や医学について深く知るきっかけを与えてくれます。 博物館の外は小さな庭のようになっていて、ベンチやテーブルが置いてあり、ピクニックをしている人もいて、のんびり過ごすのに良い場所でした。春には桜がとてもきれいに咲くそうなので、花見の時期にまた行っ...
Read more医者と弁護士は、同じ様に人の不幸を扱うが、人間性の信頼が物言う職業であろう。★ここをある目的で訪ねた。私は欧米取材で、日本の明治から大正にかけての「欧米人の日本(人)観」の変容を漁っていた。★そのモデルにしたのは、森鷗外明治期ドイツ留学時の「日本に来たお雇い外国人達が、欧州帰国後...
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