音の粒まで際立つ圧巻の響きは"奇跡のホール"と呼ばれています。良いホールが有るか無いかは"その国のバロメーター"。 神とまで謳われたのは、ホールを設計した建築家"前川國男"。 1961年竣工"東京文化会館"。 首都、東京に初めて造られた本格的クラシックホール。上野公園の南側、上野駅からすぐの場所に、この大きさ……!!!!!。 目に付くのは巨大なひさし。建物の周囲をぐるりと覆っています。そして特徴的なのが、中まで見渡せる大きな"ガラスの壁"。 その開放感には、深い意味があるのですが……。 夜空を思わせる群青色の天井に、ライトが星屑のように輝いています。床のタイルも、パターンが統一されていない独特のデザイン。更にコンクリートの大きな柱表面には"木目調の紋様"が……。 これは型枠にコンクリートを流し込む時、あえて板の木目が写るようにして造られたのです。 こうした空間全体のデザインには、室内というよりも"上野公園の中を歩いている感覚"……。 柱だけで支えられて、柱が"樹木"があって足元の三角形のタイルを"木葉が落ちて散らばっている"建物の中なのに、まるで野外にいいような開放感を味わう狙いが……。 東京文化会館は東京ドームのグランドと、ほぼ同じ広さ。 地上4階、地下1階。ホールは高さ、およそ20m、客席数2.303、昭和36年の建設当時は、日本最大のホールでした。 コンサートにバレエの公演、そして本格的なオペラまで上演できたのです。 客席を"新国立競技場"と同じ、空席を目立たせない工夫がすでに…!!!!!。 色は"お花畑をイメージ"しているとのこと。更に、ブナの木で作った"拡散板"。音の反響を防ぐ効果があります。 彫刻家"向井良吉"が、雲をモチーフに手掛けたもの。 お花畑の上で雲が遊んでいる。 ここでも、まるで屋外にいるような演出が施されています。 なぜ、これほどまぜ外を感じさせたかったのか?。そこには建築家"前川國男"の強い思いが込められていたのです。 20世紀を代表する建築家"ル・コルビュジエ"の日本人初の弟子としても知られます。 コルビュジエは機能を重視し、住宅にも用いられた"モダニズム建築"を提唱。特に1階部分の壁をなくし外と中の境界を取り払った"ピロティ"の考え方は斬新でした。そんなコルビュジエのもとで学んでいた前川が、外と中が仕切られているけれど、つながっている。それが安心感をもたらす、という教えを前川は[東京文化会館]に取り入れました。 そのために、日本家屋独特の造りも参考にしたと言います。 京都にある"桂離宮"を見ると、建物を囲む緑豊かな庭園から、そこに面した縁側、そして建物内部へと、ひと続きの空間として造られていることが分かります。 そうした家屋の構造は、大きなガラスで外の景色を取り込んだエントランスの空間や自然の景観を模した"大ホール"に生かされました。 建築家の前川國男が徹底してこだわったのが"音の響き"。 1階席の中央は、前からストレートに来る音と、周りからの反響を使って回って来る音が凄く優しくて繊細な響きに……。 でも、設計した前川もお気に入りだった、もうひとつの"特等席"が……5階席。 庶民のための、いわゆる"天井桟敷"です。 これはもう全て"わって"出来る感じ。視界も音も"わって"出来る感じで、演者の方が表現したいと思っていること"全てつかみ取れるんじゃないか……!!!!!。 音の迫力には理由がありました。舞台に向かって両サイドにあるレリーフが、単なる飾りじゃ無くて音響拡散する……!!!!!。 壁面は"6.5度"上に傾け、舞台から出た音は壁にぶつかって上にいって天井の天井反射板の膨らみから下に降ってくる響きを組されている。 それが他のホールに無い独特な響きをもたらしている。 あらゆる人に最高の音楽を楽しんでもらいたい。 そんな前川の情熱によって両壁が6.5度、傾いた"奇跡のホール"が誕生したのです。 音の響きに魅了されバーンスタインやバームなど世界のマエストロもタクトを振りました。 [東京文化会館]は、1961年に完成。翌年の1962年"日本建築学会賞"を受賞します。 向かいに建っているのは、2年前に竣工した"国立西洋美術館"設計したのは前川の師匠"ル・コルビュジエ"でした。 実は、2つの建物の高さはほぼ同じ。偉大な師へオマージュを捧げたとも言われます。 前川の思いは、61年の時を越え、今も私達に伝わっています。 音楽を止めないように。...
Read moreA large indoor stadium that was originally built for the hosting the Judo championships also now hosts music band and music shows. Located centrally in Tokyo it is quite a large stadium with over 40,000 seats. With seats spread over 4 levels you can get a good view of the performance from almost anywhere. I had been to the Ed Sheeran concert and Mariah Carey concerts recently and it was indeed breathtaking. Has many restrooms and vending machines inside for easy access. Even though it’s not purpose built for Music shows, the stadium has pretty good acoustics despite...
Read moreThe Tokyo Bunka Kaikan is a historic public concert hall that serves as a landmark for Japan's capital, Tokyo. Located in Ueno Park in Taito Ward, it is widely known as a premier venue for the performing arts, primarily hosting performances of classical music, opera, and ballet. Designed by architect Kunio Maekawa, the hall opened in 1961. It is highly regarded as a masterpiece of post-war Japanese modernist architecture, with a dignified exterior...
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