「この店、若いシェフだけど技術が高い」と教えてもらって市ヶ谷西方へ。レギュラーのコースメニューを少しアレンジして、アイスバインとシュバイネハクセの両方を主菜として並べてもらいました。爽やかな味わいのスイスの白ワイン「シャスラ」(作り手は未確認)で宴をスタート。 「まずはパンのセットを」と言い添えて、パン4種とディップを出してくれました。写真右上のセンメルは、おからも使い少し小ぶりに整形したもの。パン単独でも小麦の味が膨らむのですが、肉等の付け合せにすると最強の組み合わせかも。写真右下は蕎麦の実を使ったプレッツェル。ソフトな食感に驚きます。写真左下がひまわりの種を使った古代小麦のパン、食感・味とも完全お初で、当夜の私的イチオシです。写真左上がレーズン入りライ麦パン。これは期待通りの美味さでした。添えられたのはクリームチーズのディップ。シブレットを混ぜ込みヴァイゼンビールと焦がしバターで味付けしたもので、どのパンにも合います。 「前菜盛り合わせでございます」と言い添えて出してくれたのは、一目で美味さが伝わってくる4種盛り合わせです。 写真右上がパンプキンスープ・パンプキンシードオイル浮かべ。二層仕立てで下層はムース、濃厚な旨味をグラデーションを付けて楽しめます。写真右下が信州サーモン燻製・トラウトキャビア乗せ、ゆずドレッシング。トラウトキャビアをジンに漬け込んで全体の風味を整えるところが面白いと感じさせてくれます。写真左下が燻製鴨肉・燻製ラム、柑橘ソース合わせ。ゆっくり噛みながら旨味を出していく肉も美味いのですが、敷かれた「ハンブルク風」ポテサラがマヨネーズではなく酢を使っていてビックリ美味いものでした。写真左上がマデラ酒を効かせた肉にフォアグラを合わせたパテにトリュフをトッピングしたもので、これも手のかかった上モノです。 当夜の主菜1はアイスバイン、写真は5人シェア用です。ねっとりトロトロ仕上がりの脛肉は期待通りの美味さ。骨からの身離れも良くて、コラーゲンを含む肉の美味さをストレートに味わえます。副菜はザワークラフト&むかご、丁寧な仕込みでした。 当夜の主菜2はアイスバインをパリパリに焼き上げたシュバイネハクセ、写真は5人シェア用です。バターを塗って仕上げ焼きしているというハクセは切り分け用にナイフを入れると遠くまでパリパリ音が聞こえる面白い趣向。もちろん味も極上で、中心部のコクと表面部の香ばしさのグラデーションが素晴らしい一皿です。付け合せは、ホクホクのじゃがいも。 コースに組み込まれているデザート、当夜は2種と葡萄を盛り合わせてくれました。写真左のミルヒライスババロア仕立ては上質なライスプディング、写真右のシュヴァルツヴェルダーキルシュのトルテ(黒い森のさくらんぼケーキ)は濃厚ですが爽やかさも感じさせる面白い造りでした。 紹介者の話から期待は高かったのですが、当夜はそれを上回る凄い料理を並べてくれました。パンと前菜にも徹底的に手をかけ、方向性を変えて目でも舌でも楽しませてくれますし、アイスバイン&シュバイネハクセは一級品。今回レベルの料理が揃ってコース料金7600円は破格過ぎます(税etc別)。5人以上揃うと今回のようにアイスバイン・ハクセを1個ずつ並べられますし、人数が少なければアイスバインを半割して一方を煮込み仕上げ、残る片方を焼いてハクセにする感じも面白そう。唯一、アイスバインは仕込みに1週間、更にハクセは焼きに2時間以上かかるので早めの予約と希望の伝達が...
Read moreBest german/austrian Restaurant in Tokyo! The food was incredible delicious and the staff is really nice. I would recommend it...
Read more所謂、ソーセージ、ジャーマンポテト、ビールというような、誰でも知ってるドイツ料理ではなく、本式のドイツ・オーストリアの伝統的なお料理をコースで、少しだけ馴染みやすいように日本的なアレンジを加えて提供されます。 合わせるワインも品揃えが素晴らしく、自分の好きや苦手を伝えるといくつかボトルと共にご提案いただけるので、お酒を選ぶ楽しみもあります。 最近、このようなドイツやオーストリアの料理店が減っていたので、とても嬉しいです。 春のパン祭りならぬシュパーゲル(ホワイトアスパラガス)祭りは最高に美味しく、パンに添えるバターにシュパーゲルを練り込んであり、デザートまでシュパーゲルが使われる徹底っぷり。 勿論シュパーゲルの時期以外にも、鹿肉のシュニッツェル(カツレツ)なども時期によって楽しめるので、時期を変えて年に...
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