令和の時代。
想像を遥かに超えるめし屋に出逢ってしまった。
始まりは、「みやちゃん、このお店超絶オススメだから是非一度行ってみて」の一言から。
発言元がグルメに関しては信頼のおける方であった為、その日を私は心待ちにしていました。
『八代目傳左衛門めし屋』
(Webから一部抜粋) 「八代目傳左衛門めし屋」は新潟出身の店主が、地元やつながりのある生産者から仕入れた食材でご飯を提供する定食屋です。
「傳左衛門(でんざえもん)」は、店主の家系の屋号で、現在の店主が八代目にあたります。
越後の国から江戸に出てきた初代・傳左衛門にちなみ、ここ谷中に傳左衛門めし屋が生まれました。
ふむ🤔
兼ねてから谷根千散策に訪れるたびに、昔ながらの風情に触れ。
時代の変化と共に決して変わることなくそこに在り続ける物や人情に、取りこぼしが発生しないよう心動かされてきました。
「下町風情」と一言で片付けてしまうにはさすがに表現が乏しすぎる。
「八代目傳左衛門めし屋」はまるであたかも日本の始まりから、この場所に佇んでいたかのように見えました。
まるであたかも溶け込んでいた堂々たる風貌を確かに備えてはいたのです。
ですが、これほどまでに歴史あるめし屋だったとはこの時点でまず好きが発動。
営業時間は11:00-15:00、お昼の時間帯のみです。
先述の通り、信頼のおける発言元からめし屋の詳細はある程度連携されていた為、開店時間前には店頭に並ぶつもりで伺いました。
10:30ほどに到着。
車の通行の妨げにならぬようありとあらゆる角度からめし屋の店構えを捉えうっとり。
そして黒板に書かれたメニューの数々にA型の本領発揮、優順不断さが炸裂。
鶏肉と野菜たっぷり炒め定食か、はたまた揚げ鶏とゴロゴロ野菜の黒酢和え定食か。
しかも"くどすぎない優しいすっぱさの黒酢和え"のパワーワードに惹かれるも。
いや、むしろくどすぎる破壊的なすっぱさであれば尚良しが私流であった為。
選ばれしは前者。
ごはんは白米、玄米から選べることも個人的にはものすごく嬉しい選択肢でした。
食生活に気をつけたいと思っていても、普段の生活の中で玄米をいただくという習慣が私には無いに等しかったから。
そうこうしている内に店主が中から、「お寒いでしょうからどうぞ中にお入りください」と声を掛けてくださり、何だこの優しい微笑みで谷中の街に舞い降りた天使は。
彼と顔を見合わせて「とんでもない、開店時間までこちらで待たせていただきます!」と申し上げたのですが。
店頭でこのやり取りを続けても逆にご迷惑がかかると反省しお言葉に甘えさせていただきました。
入店するとメニューを決めてから支払いを済ませ、札を持って2階へと階段を上がります。
ここで私の熱弁開始。
どうしてもこのめし屋に来たかったこと、知人からめし屋の話しを存分に聞いていたこと、その知人がいつもこちらでお世話になっていること、など。など。
店主は嫌な顔ひとつせず最後まで付き合ってくださいました。
「おすすめの定食はどのメニューですか?」と伺うと、「定食は全て私が作っているのですが、自信を持っておすすめできる内容ばかりなので、お客さまの今日の気分でお決めください」と。
「魚が召し上がりたいか、お肉の気分であるか。空腹具合では揚げ物を欲しているのか、本日の気分でお選びください」と、続けられました。
まるで天使のような店主からのその言葉を受け、決して嫌味などではなく凄まじいなこの人、と至極自然と尊敬の念が沸き起こりました。
グルメな知人が是が非でもこのめし屋を訪れて欲しいと私に託した心象に合点がいったというか。
遅かれ早かれこの場所に導かれる運命だったのではないかとさえ思うのです。 (※本年も継続して無宗教)
時間前にも関わらず快くご対応くださった店主に重々に礼をお伝えしてから。
待ち焦がれていた2階へと階段を踏みしめ、踏みしめたその先に「八代目傳左衛門めし屋」の真骨頂を発揮する古民家の真の姿を、私は目の当たりにすることとなるのです。
2階へと上がる階段を一歩一歩踏みしめながら向かったその先には。
その先に広がっていた情景はまるで心温まる田舎の祖父母宅のようでした。
優しい笑顔で、声で「おかえり」と迎え入れてくれるような、そんな穏やかな和みの空間が広がっていたのです。
もはや古民家の良さが集結したであろう和のお座敷。
縁側のお席には木漏れ日が差し込み冬の凍える寒さを忘れさせてくれました。
畳のお座敷からは谷中の街並みを眺めることができ、めぐりんのバスが通り過ぎるたびにこの空間は一体誰の手によって誂えたものであるのかと錯覚をしてしまうほどに。
めし屋に入って和の空間に腰を下ろしただけでただ満足してしまうだなんて。
なかなかにして経験し難いその現実に、心のざわつきを覚えながらも全身が温かさで優しく包み込まれていくような不思議な感覚に陥りました。
そしてほうじ茶(温)と玄米緑茶(冷)が飲み放題のこのサービスが嬉しすぎた。
お食事をいただく前にはほうじ茶で身体を潤し、お食事をいただいた後は玄米緑茶の香ばしさに身を委ねる。
穏やかな時の流れに抗う術もなくただ、ただただその空間に溶け込み身を任せていく。
ものすごく贅沢な時間であったと今も尚感じています。
店主自慢のお料理は、丁寧な小鉢2皿とお野菜がゴロゴロ入ったお味噌汁と。
この味噌汁が私今まで味わったことのない旨みそのものでして、出汁の風味がお野菜そのものでした。
なんと表現したら回り道せず伝わるのであろうかと模索中なのですが。
単に薄味を感じるのではなく、しっかりとしたお野菜の旨み、出汁の風味が大前提に活かされている。
美味しいも身体に優しいお味もそんな表現は1口目から超越しているのです。
素材本来の旨みがここまで味わえることなどそうそうないと思う。
豚肉とたっぷりのお野菜は塩麹炒めで仕上げられていました。
いわゆる貪欲な舌にただの美味を押し付けていく余分な味付けはなく、こちらもやはりお野菜や豚肉の旨みだけを味わえる。
身体は喜ぶどころか歓喜の雄叫びを上げ続けているし、身体にとって優しさの真髄は迷うことなく明確化され続けているのです。
どうしたらこんな美しいお味に仕上がるのか。
どうしたら身体にこれほどまでの喜びを与え続けられるのか。
最上級に値する適宜な表現を私はこの先も模索し続けていくと思います。
やがていつの日か答え合わせができるその日を願って。
お近くの方は絶対に行ってください。
遠方の方はご多用の中誠に恐縮ではありますが、時間をつくって訪問されてください。
新しい年を迎え数日が過ぎたばかりではありますが、間違いなく今年1番の和の食に出逢うことができました。
心が震えました。
このめし屋をただ通り過ぎて終わらなくて良かった。
知人からの情報提供ではありますが、立ち止まり扉を開くことができて良かった。
心底そう感じています。
私と同じ体験をひとりでも多くの方にしていただきたいです。
ご自身の身体に誓って、決して後悔することはないと思います。
私の次なる目標は全メニューをまずは制覇達成すること。
今から楽しみで仕方ないのです。
並びの状況はその時になってみないと分からないのですが、週末はご予約が確実かと思われます。
『八代目傳左衛門めし屋』
(ご予約可)03-5834-8246 ◎営業時間:11時-15時 定休日...
Read moreI went to Denzaemon Meshiya for the first time last Wednesday. It's about a 15-20 minute walk from Ueno Station, but it's a nice historic area to the restaurant. The building is about 400 years old, according to my friend who is Japanese and knows the area well. It has been renovated over the years so you wouldn't know that it's so old. It's definitely very traditional Japanese with both tables and chairs, and tatami sections. I ordered the deep fried mackerel and it was delicious. It tasted gourmet and freshly cooked. They have a menu in English, by the way. The price is reasonable 1500 to 1700 yen per set. There is no wait staff so you have to serve the water and tea yourself from the drink station. It's also very neat and clean, by the way. I liked my food and the walk to the restaurant, which is also close to Yanaka. It's a good place for groups smaller than 4 people, so don't show up with more folks than...
Read moreCame in a bit late and had to wait for quite a bit as it is a very popular lunch place. Make sure to write your name on the list at the front of the shop!
Didn’t get to see the top floor of this old Showa restaurant, but the downstairs counter was fine for me! Lots of cute figurines at the left of it, felt like a place with a lot of love!
I had the fried horse mackerel lunch set and boy oh boy the crust was just perfect! So crunchy and light, with great flavors. Rest of the meal was good too but the fish was my favorite. A good place to get away from the crowds of Ueno Koen if you’re out and about wandering. Would...
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