三朝庵、レッドピーマン、珍味もなくなり、雀荘の早苗は洒落たカフェに変貌。高田牧舎もリフォームされて外装がおしゃれになっていて驚きを禁じ得ない。自分は裏路地にひっそりとあった弁当本舗というお弁当屋さんが好きで、ここの唐揚げは、なめらかな衣が特徴的な唯一無二の絶品だったのだが、その店もやはり閉店してしまっていた。
このあたりを少し歩けば否が応でも時の流れを感じるが、そんな中、まだ昔ながらの味を提供している店がある。それこそがこのメルシー。早稲田~高田馬場界隈は近年ラーメン激戦地で、行列店もあればすぐに消えていく店もある。流行り廃りの激しいラーメン業界において、伝統を守りつつビジネスを継続するメルシーには本当に感服せざるを得ない。
そんな感慨を胸に、数年ぶりに訪問。変わらない内装が嬉しい。学生の頃と同じように、自分で席を適当に探して相席で座る。若い学生と相席するのは気が引けるので、自然とおじさん客のいるテーブルへと足が向く。「ラー大で」なんて言って注文したりして、無意識に「分かってるやつ」を演じてしまうのはなぜなんでしょうか。
ラーメンは自分が学生の頃は確か380円か390円だったが、2019年の10月には450円に値上げしたらしい。それでも現代の感覚で言えば驚きの安さだ。しばらく待って着丼。スープを金属製のレンゲで一口飲むと…うまい!こんなうまかったっけ?というのが正直な感想。決してノスタルジーのためではない。思い出を超えてきた味だった。値段の安さも相まって、記憶の中では過小評価していたのかもしれない。
スープは昔から煮干しだと言われていたが、味わってみるとそんなに煮干しは感じないような気がする。どちらかというと動物系の風味を感じる(豚の背骨かなんかか?)。いずれにしても、450円でこのスープは素晴らしい。麺は変わらぬストレートでツルツルいける。やや伸びているような感じなのはご愛敬。半分くらい食べたところで酢を入れて味変するのが自分流。具のもやしは昔のほうが多かったような気がするけど気のせいかもしれない。
大学のキャンパスには今やずらりとビルが立ち並んでいるが、新しいものが偉いなんてのは逆にもう古臭い価値観だろう。メルシーのような店が伝統を繋いでこそ、早稲田という町が輝くのだ。これからもずっと学生の腹を満たしていってほしい...
Read more近年、老舗と呼べる飲食店が次々と姿を消して行く早稲田界隈。その最後の牙城とも言えるのが軽食&ラーメン「メルシー」である。創業1958年というから、60年以上もの永きに渡って早稲田の学生を中心に、近隣の住民や会社員などの胃袋を満たして来たことになる。
メルシーの老舗たる所以、真骨頂は言わずもがなラーメンにある。香り高い煮干しに鶏豚を合わせたスープは、現在のラーメン業界のメインストリームでもある魚介 +...
Read moreメルシー@東京都新宿区馬場下町63 どうも、さぴおです ______________ 🟦 🍥ポイント ✅ワセメシの老舗『メルシー』で頂くもやしそば! ✅煮干しの初動!に鶏豚の旨味… ✅醤油ガッツリ効いたウマショッパいインパクトラーメン!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ [点数] 83点 ☆3.8 [アクセス] 『早稲田駅』(116m) [休日] 日、祝 [注文メニュー] もやしそば...
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