Satsuma Retainers Monument — Attraction in Kagoshima

・城山の一角に佇む宝暦治水で落命した薩摩藩士の碑。「風雲児たち」ファンなら訪問必至

みなもと太郎先生の「風雲児たち」の大ファンなのだけど、その外伝である「宝暦治水伝」は宝暦年間に薩摩を襲った最大の危機「木曽三川分流工事」の顛末と薩摩藩士の耐えに耐え、忍びに忍んだ日々にボロボロ泣いた記憶が。

鶴丸城を見学し終えて城山周辺をブラブラしていたら城山へ上る坂道の途中にひっそりとこの碑を発見した次第。本当にひっそりと佇んでいるというか、殆ど隠されている様にしか思えず見落としやすいので注意が必要。

碑は治水工事で落命した（事故死・病死だけでなく幕府への抗議で自刃したケースも）藩士の名が刻まれ、その頂点には工事の責任者を務め、工事完了後に岐阜の庄屋宅で全ての責任を取る形で自害した平田靭負の名が。

ふと足元を見ると2本のペットボトルが置いてあるので「供え物にペットボトルは無いだろ」と呆れながら見たら「木曽川」「揖斐川」の名が。

なんと薩摩藩士が人間としての尊厳を捨ててまで戦った大河の水が、工事から300年近くが経った今でも供えられているらしい。鹿児島の人たちは今でも彼ら薩摩義士の事を忘れていないのだなと思...

Found a wooded path behind the museum and found this. It's a fine place for a break and an...

江戸時代(宝暦4-5年)に濃尾平野の治水工事で犠牲に遭われた薩摩義士の方々が弔われています。

説明パネルに「幕府役人の横暴や疫病の発生により、自刃、病死する者が続出。・・・犠牲者84名を数え」と書かれているとおり、事故で亡くなった方は含まれていません。

別の記録によれば、犠牲者84名の内訳は自刃52名、病死32名とあり、いかに江戸幕府による横暴・仕打ちが酷いものであったか、想像するに余りあります。

こちらの碑を訪れた方、またこれから訪れようと思う方は、「風雲児たち3巻、4巻」(みなもと太郎作)を読まれることをおすすめします。

平田靱負を始めとする薩摩義士の方々の偉業、そして悲劇に心を揺さぶられましたが、大坂商人・伝馬屋十兵衛の粋な...