Shinganji Temple — Attraction in Tokyo

世田谷百景の小さい石碑に記されている通り徳川家康の次男、結城秀康公の位牌所として建立されました。実子の次男にもかかわらず、「徳川」でもなければ「松平」でも有りません。家康公の隠し子だった為に養子に出されていたからとお聞きしています。 大きな対の銀杏の木には晩秋の頃、紅葉に息を飲みます。例年、12月８日の針供養の前までが見頃となります。 この針供養祭の日は、いつもの園児さん達のかわいい喧騒とは違った雰囲気となります。この針供養祭は、境内の「粟嶋堂」にて執り行われます。「粟嶋堂」は近くの幹線道路「淡島通り」の名の由来ともなっています。 この「粟嶋堂」は素人目に見ても「神社」の造りです。明治維新までは神仏習合で「寺院」と「神社」は特に区別されていませんでした。針供養祭の日、お坊さんにお参りの仕方を尋ねました。「南無阿弥陀ですか?　それとも二礼二拍手一礼ですか?」「その人次第でどちらでも構いません」との事でした。私は二礼二拍手一礼で...

2018年10月20日(土) 八幡山 浄光院 森巌寺

御朱印は本堂正面左手の寺務所でいただけました。

江戸時代の森巌寺は、灸と針供養、そして富士講で名高い寺として知られ、多くの参詣者で賑わったという。灸は「淡島明神の灸」として知られ、『江戸名所図会』は次のような由来を伝えている。森巌寺の開山孫公和尚は紀州名草郡加太の人で、常日頃腰痛に苦しんでいた。和尚は淡島明神に熱心に祈願を続けたところ、ある夜の夢に淡島明神が現れて灸の秘法を伝授した。和尚は淡島明神の夢告に従って灸を試し、積年の腰痛はたちどころに完治した。和尚はこの霊験に深く感謝し、加太から淡島明神をこの地に勧請して淡島堂を建立した。和尚はさらに森巌寺の僧侶たちにも灸の秘法を伝授し、その効能の確かさは世間の評判を呼んで毎月3・8の灸治の日には遠くから訪れる人も多かったその名残で森巌寺の山門には、「粟嶋の灸」という看板が今でも掲げられている ...

結城秀康公の遺命によりご位牌所として江戸に建てられたお寺と伝わるお寺で、結城秀康公がお寺の開基とされています。 結城秀康公と言えば、生母が「大河ドラマ　どうする家康」で変な描き方をされた「正室築山殿」の奥女中で、天下に武名を馳せた秀康公の人生に影を落としました。 また、結城秀康公にとっては江戸は、関ヶ原に参陣が許されず、江戸城の留守居を命じられた場所でもあります。 とは言え、亡くなった際は、越前六十七万石の藩主であり、それ故に、「江戸の地に一寺を建立し、自らの位牌所とせよ」との遺言の理由を知りたく、お参りさせて頂きました。 結局は、ここに位牌がある理由がよくわかりませんでしたが、今も「せたがや百景」に選ばれるほどの境内の景色を楽しむうちに、気持ちは...