Anu — Restaurant in Osaka

2022.9.11

#anu #天満 #イタリアン

9/11（日）

午前中に無事入籍を終え、夫婦になった記念に訪れたイタリアンレストラン。

もともと百名店にも選ばれていたsfidaが長年の歴史に幕を閉じ、7月に「anu」としてリニューアルオープンした。sfidaの頃から行ってみたいと思っていたので期待値高め。

文章が3000字ほどという超大作になってしまい、字数制限にひっかかるので2回に分けて投稿。

都道府県：#大阪 エリア：#天満 価格帯（ディナー）：15,000-19,999円 食べログ評価: 3.06 お店（主観）: 4.4 味:（主観） 4.5

*お店 カウンター・テーブル席が数席。広くておしゃれなカウンターキッチン。キッチンの中央に飾られたアセビの木がとてもおしゃれ。

座席からは料理人さんたちが調理する姿を眺めることができる。それはまるでパフォーマンスを見ているようで、高揚感が高まる・・！

*料理

1 トマト　ミルク 濃厚な塩ミルクジェラートに凍らせて抽出したトマトエキスをかけた一品。素材はすべて余市産。

一口目の印象は「？？！」 塩ミルクジェラート？あれ、酸味のあるトマト？？今まで食べたことのない味に脳の処理が追いつかず、奇妙な感覚に陥る。 でも食べているうちに味に一体感が生まれてきて、すごくおいしくて、もっと食べたい！という気持ちにさせられる不思議な、一品。

2 鰯　パプリカ 下からトマトのフォカッチャ、パプリカのソース、鰯、赤玉ねぎのサルサのせ

美しい見た目と芳ばしい香りに食べる前からうっとり。こういう料理ってフォカッチャと上に乗ってる材料の味が分離しがちだけど(「パン」と「具」って感じになるイメージ)、ここのは味に一体感があるうえに舌触りがとてもなめらか。パプリカのソースが香りの、赤玉ねぎのサルサが食感のアクセントになって、おいしさをさらに引き立ててくれる。

3 玉ねぎ 淡路産玉ねぎのチーズケーキ（玉ねぎのカラメルソース/玉ねぎパウダーを散らして)

芳醇な玉ねぎの香りと甘みを堪能できる絶品チーズケーキ。末広シェフ曰く、他の野菜とチーズの組み合わせだと野菜がチーズに負けてしまうけど、玉ねぎは味と香りが強いから負けないそう。 材料には淡路島産の玉ねぎを使用しており、その糖度は驚きの15度超え。3時間蒸し焼きにした玉葱で作ったチーズケーキは、舌触りはチーズケーキそのものなのに味と香りは濃縮した玉ねぎで、とてもまろやかで芳ばしい。コクのあるソースとパウダーが味を引き締め、おいしさを一層引き立てる。これぞ玉ねぎの枠を超えた玉ねぎ料理。名付けてTAMANEGI BEYOND ONION！！(勝手に命名、頭悪そうな名前でスミマセン)

4 由良雲丹　穂紫蘇 ウニのパスタ

つるっとした冷たいパスタの上に、雲丹をぜいたくに乗せた一品。濃厚な雲丹の旨みと穂紫蘇の華やかなを香りを楽しんだ後、パスタの小麦のいい香りが口いっぱいに広がる。

5 穴子　アピオス 焼き穴子？、パリパリのごぼうとアピオスソースを添えて

豊満な穴子の外はパリパリ、中はふっくら、鼻に抜ける芳ばしい香り。穴子のアラで取った出汁、赤ワイン、バルサミコ酢を合わせた上品で深みのあるソースが穴子に絶妙にマッチする。上にのってる牛蒡は土のいい香りと噛めば噛むほどに出てくる旨味がたまらない。

6 茄子　茗荷　生姜 トマト、焼き茄子と揚げなす、茗荷、大葉、生姜のパスタ

玉ねぎのチーズケーキと並んで感動したこのパスタ。口に入れた瞬間感じるのはトマトと茄子の味。しかし次第に謎の旨味に包まれる。これかま信じられないくらい美味しかったので、材料に何を使っているのかと末広シェフに聞くも「トマトと揚げ茄子、焼き茄子(とチキンとかの出汁？ブイヨン？)ですよ」と一言。具材にお肉も魚も使っていないのに、こんな味わい生まれるなんて信じられない…!

7 甘鯛　枝豆 長崎県産　甘鯛のソテー、枝豆のソース

うろこのパリパリ食感とは対照的に、柔らかい白身と口に含んだ瞬間溢れる甘鯛の繊細な旨味に驚き。奥の茶色い枝豆のソースは、濃そうに見えて全然濃くないどころか、甘鯛の淡白な味に緑豊かな枝豆の香りだけを付け足すまろやかなソース。なんでこんな水分を保ったままソテーにできるの！？またも末広シェフに聞いてみると「焼き方なら家でも真似してもらえますよ」といいながら焼き方のコツを教えてくれた。焼き方は、鱗が立つくらいの少し多めの油で、皮目から弱火でじっくり蒸し焼きにした後、中〜強火にしてウロコをパリパリに焼くんだと。また作ってみよう。

8 岩手県　門崎丑 青椒肉絲風のお肉料理

出てきたのは肉質の良い濃厚な赤身、そしてその上にモリモリと盛られたピーマン。一体ピーマンとお肉、どっちがメインなんだ..とか思ってしまうほど。青椒肉絲に見立てたお肉料理だそう。ちょうどよい塩味であまみのあるピーマンがお肉に合う合う。お肉はもちろんのこと、ピーマンってこんなおいしかったっけ？と思わせる一品。

9 焼きanuguri 松茸とかますの焼きおにぎり、松茸のお吸い物

出てきた瞬間ふんわり香る松茸のいい匂い。 こんがり焼かれた焼きおにぎりを一口食べればトロッとしたお米と松茸、かますの旨味と香りが口いっぱいにひろがる。松茸のお吸い物を口に含むと一層その香りを強く感じ、厳しい残暑ながらも秋の訪れを感じた。写真を撮り忘れたのが悔やまれる…..!!

10 葡萄 ブラックキングとシャインマスカットをつかったシャーベットゼリー

おいしい果物はそのまま食べるのが一番、という考えが覆されたデザート。つるんとした食感と甘くフルーティーな香りのシャーベット。果実そのまま食べるのよりおいしいのでは？

11 無花果　ビーツ アイスクリームとクレープ、無花果、ビーツのソース

口当たりのいいアイスクリームとバター香るクレープ、そして濃厚なビーツのソースが口の中で合わさってなんとも言えない幸福感に包まれる….!コースの最後なのに全然重く感じないのがまた良いですねえ〜。

まとめ

書きたいことが多すぎるけど、 1 とにかく料理の裏仕事？的なのがとても上手。素材を丁寧に調理し、さまざまな食材と組み合わせ、素材の良さを最大限に生かし、食べたことのない素晴らしい食感や味をかんじられる。それからコース食べ終わって丁度いいくらい食事量で全然食べ疲れない。(コース料理って美味しい料理がたくさん食べられるからいいけど、いつも中盤くらいでお腹いっぱいになる…)

2 シェフとのコミュニケーションを通じ、料理の裏側を感じながら食事が楽しめる。食材選びから大事にしてるということが伝わってくる。。

3 細やかな気遣いとおもてなしで心地よく食事ができる。

どれも滋味に富んだ料理ばかりで、終始感動しっぱなし。とてもよい結婚記念日になった！

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Beautiful and delicious.

The wine paring is a must-do, one of my favorites in ages.

Particularly appreciated the vegan meal prepared for my guest. We included his restrictions on our reservation request and did not hear back one way or the other, but when we arrived and the printed menus came out for each person they had a specialized one for him. From his feedback, it was very filling and tasty. They catered the wine paring separately as well, which was noticed and appreciated.

Overall, wonderful place to celebrate. The “onion” course is beautifully undersold and highlight, but our group argued happily over which the best dish was and almost every one got a vote.

Service was formal but also friendly and kind. None of us spoke Japanese and the staff made a very appreciated effort to work with our language barrier.

Thanks so much to...

天満駅や扇町駅から徒歩8分の住宅エリアに現れるモダンな外観は、レストランとわからないような 隠れ家的なお店。

食通に人気のイタリアンレストラン『anu』

入口のオブジェや扉が重厚でちょっとどきどきしましたが、入店すると オープンキッチンで、シェフが調理している様子が見れるのが楽しく、 活気にあふれあたたかなムードにワクワク。 飾られた玉ねぎにも注目！ 野菜へのこだわりを食べていくうちにさらに感じるのです。

【ディナー】おまかせコース こちらにペアリングをつけて I 食材を書いたメニューカードをわたしていただき期待に胸がふくらみます。 まずはペアリングのドリンクはシャンパーニュ ルイ・ロデレール LOUIS ROEDERER 甘口でもなく辛口でもなくバランスのとれた最高な味わい。 超一流でソムリエをなさっていたサービスの方のセレクトは間違いない！

冬の甘いポロネギ、その甘さを最大限ひきだしたこくのあるポタージュは寒い冬に嬉しい。

最初の白はキスヴィン 甲州 KISVIN KOSHU 750ml 2021年 新進気鋭のワイナリーが手掛ける、話題の白ワイン。クリーンな酸を備えた上品な味わいです。

カマス

楽しいのが大根オンパレードなんです。 一番下に蕪 紅芯大根 青首大根 黒大根 をそれぞれに千枚漬けにし、 炙った半レアの熟成させたカマスをミルフィーユに。 あっさりした味わいは日本人にマッチします。

玉葱

入口近くに飾られていた玉葱には意味があった！ 最初にポットにはいった状態でみせていただいたのは 玉葱のバスクチーズケーキ とはいってもスイーツではありません。 粉は使わずクリームチーズと玉ねぎの旨味を、活かした 絶品！

合わせてロゼワイン アルノー ロバーツ ロゼ カリフォルニア [2021] ニューヨークとサンフランシスコのソムリエの間で人気を誇る生産者のロゼワイン。 ほんのり甘くチーズケーキにぴったり。

カットして提供。 カラメルブラウンソースも玉ねぎ、パウダーも玉ねぎ でも玉ねぎの良さだけを引き出しています。 もうこれはおいしくてホールでテイクアウトできたり 来るたびに食べられるお店のスペシャリティにしてくださいとお願いしました。

ヴィエ・ディ・ロマンスの白ワインが登場。 グレープフルーツような、果物をそのまま頬張っているかのような力強い果実味。

毛蟹

大好きな毛蟹がどういう状態ででてくるのかなとワクワクしていたところ カッペリーニパスタ。しかも！そのソースがごろごろっとはいった白子のソースは嬉しい。 柚子がきいて冬らしさいっぱい。

美しい絵柄の赤ワインが登場 。

インフュージョン・ピノ・ノワール INFUSION PINOT NOIR 2019年 ニュージーランドのワインです。

フランス語でハーブティーを意味する名前の通り、アロマの香り高い。 赤ワインとロゼワインの中間のような、、、。

牡蠣

すごい意外性いっぱいな一品 。 高級イタリアンレストランで広島焼をオマージュ。 味もたしかに広島焼！　きゃべつの味わいが活かされています。

牛蒡

実は牛蒡　あまり得意ではないのですが この牛蒡パスタはまた食べたいというほどおいしくて 牛蒡のラグーソースのような 食べたことがないような滋味深さ 。

ここで日本酒！ペアリングに日本酒が登場するのもまたサプライズ 。

2004年に燗⽤の⼤吟醸として⽣まれた「九頭⿓ ⼤吟醸」ぬる燗～上燗がおすすめらしい。

食材 鰤 とありましたが 日本酒に合わせるのはこれもまた日本的な鰤大根 。この大根が甘い！砂糖とか使ってないのだそうですがいくらでも食べられそうな大根です。

スペインのフミーリャ jumilla　 juan jil ブルー・ラベル(ディエシオチョ・メセス) 2020 Blue Label 　 樹齢55年以上の古樹のモナストレルから生まれるトップキュヴェ。熟した黒い果実の力強いアロマに溶け込んだスパイシーな赤ワインはとっても好きな味！

食材は　岩手県の門崎丑　（かんざきうし）

赤身のもも肉でありながら柔らかく、脂肪とのバランスがいいイチボだけにあっさりと いただきました。火通しがロゼよりもレアよりなのがとても好み！ これはたっぷり食べたくなります。

付け合わせの玉ねぎも甘い！

金柑　 実は予約の時に苦手なものを聞いていただき私がご飯がたっぷり出てくるのが苦手なんですという わがままなリクエストを聞いてくださって 本来は金柑とチーズのリゾットがでてくるところを 金柑とチーズを盛り合わせで出してくださいました。 甘さと酸味を感じる金柑とチーズの組み合わせを堪能しました。

ここでもペアリングワインが登場 2011 ドメーヌ・セバスチャン・リフォルト サンセール・オークシニスとあわせて

最後の食材は冬恋

岩手県生まれの品種「はるか」から、糖度・蜜入り・外観において高い水準を満たしたものが「冬恋」 それをパイとして温かく提供！お芋もはいったフィリングは甘く、 トンカ豆のアイスとあわせてひやあつを楽しみます。 このアイス好きです。

合わせるお茶はチョイスでき私は和紅茶を合わせました。

どれもとってもおいしく、コース料理だと量が多くて 途中から苦しくなることがよくあるのですが すべてが程よいポーションで いろいろな料理を味わえかつそれぞれの良さが引き出されていました。 店の方もシェフも本当に感じよく、どの料理も、ワインも丁寧に説明していただき、 それがまたわかりやすくて お店のこだわりや食材のこと、その美味しさを堪能できました。 質の良いお値段も張るようなワインがでてきますので ワインのペアリングはお得だし楽しい！ 私は好きだけれど弱いので量を少なめにしてもらいましたが、これだけ多種ワインを楽しめるのは嬉しかったです。 モードな店内ながらも暖かさを感じる丁寧な接客に...