2021年6/19 読売日本交響楽団公演。ホール入口のエスカレータには長蛇の列。雨天の為、傘立は黒山の人だかり。
本日の公演は完売とのことだが、コロナ禍の緊急事態宣言期間中だから収容者数50%上限での完売かと思い、読売日響の男性事務職員に尋ねると『全席販売しています』とのこと。
なぜ収容者数50%を超えて販売していたのか尋ねると、『緊急事態宣言が出される前に販売し、完売した』とのこと。
更に招待客まで詰め込んでいる。
おかしいのではないのか。
【緊急事態宣言の期間】
4月25日~6月20日
5月11日終了予定から5月31日迄期間延長
5月31日までだったのを20日間再延長
(5/26東京都 再延長を要請
5/28 再延長決定)
運動施設 劇場 博物館など
人数5000人以下「かつ」収容率50%以内要請
【本公演のチケット発売日】
一 般:5月19日(水)
読響会員優先:5月16日(日)
緊急事態宣言期間中の販売。
(6/19公演、完売楽団HP掲載日5/28
6/20公演、完売楽団HP掲載日5/31)
東京都が延長を要請した5/26の数日前には、延長するという見込みがたっていたはず。
また何の為に、前売日程を公演日の近くに設定していたのか。
東京文化会館主催公演ではそういったことを見込んで「注釈付チケット」なるもので対応している。
同じ質問を3階L側の女性レセプショニストに尋ねると、同じ答えが返ってきた。
しかもこちらの質問を最後まで聞かず、答え出した。
こちらは、「(それならば)客席内の会話が目立つので、控える様指示して欲しい」と言いたかったのに。人の話しを聞かない。
予め用意されていた回答。
レセプショニストが「会話はお控え下さい」と、フリップを掲示しながら客席内を歩くが、全く効果なし。
なぜ『緊急事態宣言が出される前に完売した』と、事実と異なる説明したのか。
また、その様に説明した読売日響の背の高い男性事務局職員は、こちらの顔の間近で『ウレタンマスク』姿で説明していたが、接客を伴う職種に就いているのなら、きちんと「不織布マスク」で対応に当たったらどうなのか。
今になって『やっと』コロナウイルスの感染経路として「空気感染」が言われるようになった。
政府は以前より「不織布マスク」の使用を推奨している。
『ウレタンマスク』では「エアルゾルの吸入阻止は無力」と言われている。勿論『自分が出す飛沫』は拡散される。
今はドラッグストア、コンビニでも「不織布マスク」は容易に手に入る。
しかもその読売日響の事務局職員の話しぶりが、早口で追い立てられるかの様な説明だったので、その場しのぎで返答しているかと思ったが、3階のレセプショニストも同回答だったので、この回答は予め用意していたものであろう。
またその様な話しぶりだったので、飛沫拡散の観点から『ウレタンマスク』の着用が気になり諦めて立ち去った。(8/29 の東京芸術劇場でのマチネーシリーズでも『ウレタンマスク』のまま。徹底した対策を講じるのなら、「不織布マスク」に改めたら。そこまでしてファッションを優先するのか。)
理由は本当に『緊急事態宣言の前に完売した』からなのか。
確かに事務局職員、レセプショニスト 共にその様に答えていた。
もしかしたら当初の5/31で緊急事態宣言が解除になると思って、それならば6/19、6/20の公演は通常通り開催出来ると考え、収容者数分販売していたのではないのか。
しかし緊急事態宣言が延長となってしまったからどうしようもなくなってしまったのではないのか。
しかし其れはかなり甘い考え方である。
*緊急事態宣言の延長
*まん延防止重点措置に切替
ということを想定するべき。
感染予防、感染拡大防止を「徹底」するのなら、どうすれば「徹底」出来るのかもっと考えて頂きたい。
『徹底して〜』『安全・安心な』なんて、単なる言葉だけを発しているから状況が改善しない。
こちらのホールは東京都が管理する施設。
東京都は施設の利用状況、実態とかは管理、把握していないのですか。
この様な施設、多くの人の出入りのある施設のトイレでのうがい、歯磨き、痰や唾を吐く行為は、飛沫拡散防止の為、禁止にして頂きたい。
電話での予約受付、ボックス·オフィス(ヴォートル)は、要領を得ず、無駄に話しが長くなる担当者がいる。説明ばかりが長く、肝心のチケット予約に中々辿り着かない。客の要望に対して無頓着な担当者がいる。
そう言えば東京フィルのチケット予約の時も同じ様な事がある。
音響についてはあまり好きではない。
残響時間は長めだが、まとまりが無く浴室の響きみたく「モワ〜ン」という感じ。芯が無い散漫な響きに感じる。
特に3階LB、RB−H列、I列で聴く響きが、この悪い音響を1番象徴している。3階C列−1番、69番とたった僅かな位置の差で、大分違いがある。
大音量でも音がこちらに向かって来ない。飛んでこない。
まるでショーウィンドウのケースを眺めながら聴いているよう。
ホールが鳴っている、ホール全体が響いている感じがしない。
これがサントリーホールやミューザ川崎等と同じ、永田音響設計のホールなのかと耳を疑う。
東京文化会館やオペラシティ、オーチャードホールは最上階最後列迄、良く飛んでくる。
同じ演奏会を東京文化会館と聴き比べると、東京文化会館の方が音がクリア。残響時間は短くてもまとまりのある響きが飛んでくる。
また客席内へ向う階段にはライトが無く暗い。特に終演後離席してホールロビーに向かう時、階段が暗いため踏外す。
何故ライトを設置しないのか?
一番の難点は会場迄の動線が長過ぎること。
長いエスカレーターでホール入口にやっと辿り着き、更にエスカレーターでホール1階席。
オープン当初は物珍しさが目立ったが、今になっては面倒なだけ。