裏庭の、カフェ利用のみの感想なので、食事の点数が低くなっています。 ご了承下さい。 （3つ★は、普通という意味です。悪い意味ではないです。）

桜が、ちょうど満開の日に伺いました。 夫と二人、市役所に用事があり、そのついでに。 鎌倉駅西口からも、市役所からも、 歩いて10分かからない立地は、 さすが、市内でも歴史を誇る建物。 便利ながらも、 雰囲気の、とても良い場所にあります。 これぞ、鎌倉♥といったたたずまい、 明治の洋館の魅力がなお引き立つ立地ですね。

当時の貴族やお金持ちが建てた洋館は、 お庭が豪勢に広く、 南にむかって陽当りもいい。 テラスも広々。 この古我邸も、その例に漏れず。

立派な門を入ると、 緑の芝生の斜面がなだらかに、 緩やかな南傾斜で広がり、 その上に建つ、可愛らしい チョコレート色の洋館が、 目に飛び込んできます。

桜がなくても、青い芝生と樹木で、 充分に美しい光景ですが、 満開の桜の向こうに見えるのは、 何とも言えない(⁠✿⁠ ⁠♡⁠‿⁠♡⁠)

偶々ですけど、今日来れた奇跡に、感謝。

今が盛り、春爛漫な桜の木のそばに建つ、 アンティークな洋館は、 言葉にできないほど、魅力的。 絵になりますねぇ…。

景色に見惚れながら、主人と二人、 入口に向かう斜面の道を登っていくと、 洋館の横にたどり着きました。 （もしかしたら、足の悪い方には、無理かもしれません。車椅子の方にも。）

洋館は、南側に広いテラスを備え、 見晴らしが良さそうです。

残念ながら、こちらはカフェではありません。

桜の木と洋館、レストランの入口を 通り過ぎた裏庭（北側）に、 カフェテラスはあります。

桜満開ながら、この日は、今にも 降り出しそうな、花曇りの月曜日。 そのせい？なのか、裏山に接する カフェは、11時過ぎで、先客は一組。

おかげで、池に面した、眺めの良い席に 座ることができました😊 テーブル席には、パラソルがあって、急な雨、強い日差しでも安心です。

テーブル席ではない、池フロント（というの？池の際の）には、一席のみの、 カップルシートみたいな並びの２人席が ありまして。 ここも、心誘われる感じですが、 雨をおそれ、本日は、パラソルのあるテーブルへ。

スタッフは、お一人だけ。 男性で、すぐに来てくれ、声をかけてくれます。 メニューを見ると、コーヒー、紅茶か、 昼シャンパンをのみながら語らう、という 感じの内容で、お食事系はなし。

お酒のお供の、パンがあったので、 カフェラテやコーヒーに、パンだけ注文するという（笑）、変なお客になりました。

あと、コーヒー300円（記憶違いでも400円）？！には、思わず２度見してしまいました…。 この雰囲気でこの値段だと、相当穴場かと思われます。

なんといっても、洋館ふくめての全体の雰囲気が素晴らしく、外からでも一見の価値ありですから。 （とはいえ、外国人観光客が大勢押しかけるようになると、ちよっと…イヤかなぁ。カフェにも。）

さっき通り過ぎた古我邸レストランとは、異なる趣きなんですけれど。

暗めの北側、裏山に面した池のまわりは、 これはこれで、地味ながらも、 鎌倉らしい谷戸情緒を漂わせているのが、 良いですね。 なんだか、ゆったり落ち着けます。

鎌倉は、由比ヶ浜や七里ヶ浜の明るい海の陽の気と、山と谷戸に囲まれた陰の気がありますよね…。 古我邸レストランは陽の気、 裏庭カフェは陰の気、と、それぞれ、 鎌倉の魅力を表しているかのよう。

その、しっとりした、谷戸情緒のお庭で、 ゆったりとコーヒーを頂くこの瞬間。 贅沢すぎ。

野鳥の声に耳を澄ませる、静かな時間が、 のんびりと過ぎていく感じです。 ちょっと実家のお庭も、思い出します（笑）

正午近くになると、 雲行きは怪しいものの、お客さんが増え、ほぼ全ての席が埋まりました。

最後に、池の向こう側に行って、テラス席と洋館の写真を撮影。 よくみると、奥に、山を上がる道があるようでした。

池を覗くと、沢山のおたまじゃくしが泳いでいて、 GWには、カエルの大合唱が響くだろうなあ、と想像できました。

さて、最後のお支払いは、洋館の入口で。 その頃、ついに雨が降り出し、 カップルシートのお客さんもあわてて、帰り支度。 でも、喜んでその席に座られ、 眺めとおしゃべりを楽しみつつ、 お茶飲んでおられたので、 十分満足されたのではないでしょうか。

トイレは、洋館の中でお借りしましたが、建物が古いせいか、 この知名度を誇る、 鎌倉を代表するレストランにしては、 ちょっと？もう少しキレイになるのでは？ ーと、感じてしまいした。 建物全体の内部の風格は、雰囲気は、 申し分ないのですが。 トイレだけは、少し残念な印象が残りました。

まあ、あと、欲をいえば、 カフェメニューのおつまみが豊富であれば。 レストランがあるので、食事はそちらで、という方針は、しかたないですけど。

総合的には、 やはり、雰囲気抜群、 この環境に比して、コスパが良く、 おトクに感じました（カフェのみの感想） 接客も、問題なし。

今回は、樹木と芝生の緑、 満開の桜のこぼれるような薄ピンク、 チョコレート色の洋館が、 絵本のように眺められ、 ベストタイミングでした。

が、いろいろな花や樹木が植えられ、 季節折々の自然が楽しめる環境なので、 おそらくどの季節行っても、 心に残るカフェタイムを満喫されると思います。