京都2日目の夜は、京都出身の知人に教えてもらった『盛華亭』というお店へ。
「五山の送り火」で知られる大文字山のふもと、銀閣寺にほど近い住宅街の一角にひっそりと佇む北京料理のお店。 バス通り(白川通)から道をそれ、こんなところに店はあるのかというような路地を行くと、木造2階建ての1軒家に白い暖簾がかかっていた。
引き戸を引くと、とても感じの良い若きご夫婦がお出迎え。手前のカウンター席をスルーし、奥のふすまで仕切られた客間へと案内された。 靴を脱いでお邪魔すると、板敷きの和空間にMAX6名くらいが座れそうな朱塗りの円卓が2つ。 窓の外には坪庭が見え、まるで隠れ家のような雰囲気にテンションが上がる。
まずは前菜として、女将さん一推しの「八宝絲(はっぽうし)」をビールと共にいただくことに。 これ聞いたことのない料理だが、簡単に言うと冷やした野菜炒めという感じかな。 細切りにした豚肉、筍、椎茸、人参、白ネギ、生姜などをさっぱりと炒めた冷菜で、ビールのつまみにピッタリだ。この一皿で軽く中ビン1本は空いちゃうな。
続く餃子は、焼と水をダブルでオーダー。どっちも皮が分厚くてモッチモチ♪ 餡には下味がしっかりと付いている。 焼き餃子が「ゴマ餃子」と表記されているのは皮と餡の両方に炒り胡麻を練り込んであるからだそうで、噛むとプチプチした食感とともに胡麻の風味がふわっと広がる。 女将さんに言われた通りにゴマ餃子は酢醤油、水餃子は香酢につけていただく。どちらも甲乙付け難い旨さだが、個人的にはこんがり香ばしく焼き上げられた前者に軍配かな。
さらに中ビン3本目をお願いするタイミングで、春巻きと肉団子を追加オーダー。 京都の町中華では小さく巻いて一口大にカットされた上品な春巻きを出す店が多いけど、ここのはオレが好きな正統派のパリパリ春巻きだ。 肉団子はカリッとした食感に甘さを抑えた優しい甘酢あんがマッチして、これまた美味である。
前菜、点心、揚げ物と風流な味わいに舌鼓を打ちながら、〆に選んだのが五目やきめしと五目やきそば。 五目やきめしはしっとりとした仕上がりで、やや甘めの味付け。 なんだろう、日本酒でも加えてあるのかな…?食感や味も独特だが、コクと香ばしさもある。 片や五目やきそばは揚げ焼きしたパリパリの細麺に野菜炒めのようなあんがかかった一皿だ。 こっちは比較的あっさり目とはいえ、やはり〆にあんかけ系はちょっと重たかったな。
こちらの盛華亭さん、オレも以前にお邪魔したことがある祇園の老舗中華『盛京亭』(3年ほど前に閉店)で長くチーフを任された先代が1982年に独立して始めたお店らしい。 とは言っても、とにかく薄味だった盛京亭に対して、しっかりとした味付けが印象的な盛華亭。 味もボリュームも“京中華”というより“町中華”に近いかも。(というのはあくまで個人の感想です) 何れにしても、ここはまたいつか再訪したいな。
【盛華亭】 📍京都府京都市左京区浄土寺馬場町39-4
✔️八宝絲 ¥693 ✔️ゴマ餃子 (8個) ¥803 ✔️水餃子 (6個) ¥693 ✔️春巻き (2本) ¥638 ✔️肉団子の甘酢がけ ¥1045 ✔️五目やきめし ¥748 ✔️五目やきそば...
Read more京都中華で(京都広東料理)鳳舞系は有名ですが
それとはまた『違う系譜の京都中華』のお店
左京区浄土寺の近くにある
『盛華亭』さん
かつて「(故)勝新太郎」夫妻など多くの著名人に愛された南座の近くにあった(京都北京料理)の閉店された名店「盛京亭」さんの流れを汲む京都で唯一のお店です
今回は夫妻が好んで食べられたというお料理をピックアップしていただきました
●八宝絲(はっぽうす) ●カニ玉(甘酢) ●肉団子 ●焼飯
どちらも独特のあっさり味…
八宝絲は冷製だけあってビールにはぴったり…ほのかに香る生姜がアクセント
カニ玉の甘酢は優しい酸味で甘さと旨味を強く感じる感じ
肉団子はこちらも生姜がほのかに効いていてそのままでもいただけますが3個目からは味変して辛子醤油で…
焼飯はタケノコなど具材にあらかじめ下味付けてあるのでありがちな炒飯というより五目ご飯のような感じです
以上個人の主観ですが本当に美味しかった
ただ濃いい脂ぎった「一般的な町中華」が好きな方には合わないと思います
二名以上は予約された方が無難です
営業は『夜...
Read moreVery friendly personnel, a very professional chef, that's what it takes to have been served an amazing and awesome...
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