クラシカルなフレンチでほぼ統一されているため、実際に訪れた人からの批判が非常に少ない店。 その実力を細かく見ていきましょう。
まず、入り口で迷う方も多いかもしれません。 「この先に入り口はあるの?」と不安になるような美容室の横の道を進むと、レストランへの入り口が見えてきます。 ドアを開けたら直ぐに地下へ続く階段。階段を降りるとメインダイニング。 高い天井に広い席間隔という贅沢な空間。カウンターと客席から見えるキッチンという構成は、マイナス要素。こういう統一感のない隙が、批判のもとになる。 階段の後ろには半個室。カーテンでの仕切りしかないので、個室感はあまりない。 地下なので携帯の電波が悪い。しかし、クラシカルフレンチというコンセプトなら、それも気になりません。故にオープンキッチンとかを見せられると一気に興醒めする。
ドリンクのリストは、ノンアルコールもアルコールも流石の品揃え。 9皿は食べられるか自信がなかったので、上から2番目のコースを頼みました。 ここで、まずよく分からないポイントが1つ。 公式HPによるとコースは下から、6,500円、13,000円、18,000円、25,300円。税込かは記載がなく、サービス料10%、個室利用は+5,500円との説明があります。 これが食べログで見ると、税込サ別で、6,800円、13,500円、18,500円、25,800円。 一休は、税サ込みで7,800円、15,500円、21,500円、27,500円。 どう加減乗除をしても数字が合わないので、こういうので損得を感じる人は行かない方がいいと思います。
まずはアミューズ。レバームースのグジュールだが、普通オブ普通の始まり。 時代に取り残されたことの言い訳に「クラシック」と皆が評していないか心配になる始まり。
2皿目はメニューにないシェフからのサプライズプレゼント。 最初に出会った時は、天使のエビに天使の髪とも言われるカダイフなんて小粋だなぁ、と思ったものですが、様々な飲食店でジャンル問わずカダイフが使われるようになってからは見飽きた感もあります。 味は好みではなく、いらない一品でした。
ナスのムースに刺さったナスのチップ。焼きナスを調味料含めた味ではなく、香りのみで食べさせるというのは新鮮な経験で、とても興味深かったです。 コンソメジュレと合わさり、フレンチらしい複雑な風味が口の中に満たされます。 ウニの主張が少ないのは狙ったのかどうかよく分かりませんでしたが、とてもフレンチを食べている気分になる料理でした。
スープはコースに入っておらず、追加メニュー。夏はコーンスープ。 日本人として子供の頃を過ごした人でコーンスープが嫌いという人はおるまい。 一般的なフレンチのスープと和食のすり流しの中間くらいの脂分と感じました。
フォアグラの無花果ソースにピーナッツが入っているからか、中華っぽい味。 でも、焼き方がちゃんとフレンチなため、これはフレンチの料理なのだと認識できる。 ソースが冷たかったが、個人的にはフォアグラの温度に合わせた方が好みであったと思う。
鮑も肝バターソースも流行りに過度に振り回されないフレンチフレンチ。 現代的な濃い味ではないことに安心感を覚えます。
マナガツオと牛蒡って、よく出てくるけど個人的には嫌いです。 なので、この一皿はノーコメントで。
小鳩と子羊。肉の部分の火入れはパーフェクトです。ただ、皮や脂部分はクリスピーを通り越してガチガチのゴムです。
桃のサバランにソルベとコンポート。アルコールを使っていないからか、誰も嫌わなそうな味。でも、誰もこれが一番好きとは言わなそうな味。
そういえば、ルクセンブルクのフィシャー製のパンは温かいとモチモチ感が美味しい。冷めると穀物感がより感じられ二度美味しい。
料理人の数が少ないからか、一皿を食べた後、次の皿まで10分前後は待たされます。 テンポの良いサーブが好きな人はそもそもクラシカルな店に来ないと思いますが、携帯電波の件もあいまって、会話を楽しめる人としか行けない店です。
昔は、高級フレンチでの外食なんて、極一部の好きものを除いては、年に1回行くか行かないかというものでした。 そのため、全てがゆったりした中で、レストランという時間を同行者と長時間楽しむという風潮がありました。 そういうコンセプトの店なら、携帯の電波が入らないこともサーブが遅いことも気になりません。 一方、そういうコンセプトなら、カウンターは潰して、キッチンを客に見せてはいけない。
コンセプト店はパーフェクトが求められますが、完璧とは程遠い内容なので再訪はなしです。 一方、コンセプト店でないなら、単に失敗店舗なので...
Read moreレストラン ラリュームさん。 ランチで伺いました。入口がよく分からずしばしウロウロしまいました(汗) 地下に潜っていく階段がイベントのようでワクワクします。
店内に入ると、ジャケットを脱ぎませんか?とお声がけをいただいて、暑かったので嬉しい気遣いでした。 今回は13,500円のランチコース。 追加で季節のコーンスープを頼みました。
ラリュームさんの料理ですが、不思議な感じです。 なんというか、たくさんの素材を使って足し算しているのに、引き算の美学を感じる。 おそらく、それぞれのお皿でメインになる一つの素材の味覚や季節性を引き出すために足し算している。 結果的に際立った一点が生まれてくる。 一言でいうと、足し算に無駄がない。そんな感じがします。
どのお皿をいただいても、そのお皿でメインになる一品が際立ってい活きているのです。 今回いただいた料理は…
1皿目 ・アミューズ、白レバムースのグジェール 柑橘系(?)かなの酸味が活きています。レバーなのに爽やかな不思議な触感。でもレバーのコクは生きている。
2皿目 ・鱧のフリット(?) 細かく刻んだ野菜と出汁のソースのせ。 ハモは、外はサクサク、内側はフワフワで、素晴らしい食感。また塩味が絶妙で、それに刻み野菜のソースが深みを与えます。 食べたあとに、追いかけてくる出汁的な余韻がすごく良い。これなんだろう。 個人的に、すごく気に入った一皿でした。
3皿目 ・焼きナスのムースリーヌとタルタル。コンソメジュレと北海道産生雲丹 これも美味しかったです。ガツンと美味しさがこみ上げてくる。茄子の濃厚さがびっくりするくらいウニの個性とマッチしています。 ウニは、味のインパクトが強いので他の素材を殺してしまうことが多いんですよね。それでもウニが美味しいから結果的にOKみたいな。 でも、このお皿は、ナスがウニに負けてない。というか絶妙にバランスを取っている。すごい。
4皿目 ・ゴールドラッシュを使ったコーンスープ コーンスープは、とうもろこしと水とバターだけで作っているとのことです。 実は、私、コーンスープが好物なのですが、これはすごく良かったです。 本当に無駄なことをしないでくれていて、とうもろこしの美味しいところだけを引っ張り出してくれた感じ。
パン、普通に美味しかったです。いくらでも食べられる。どの料理にも合うクセのないフランスパン。
5皿目 ・鴨のフォアグラのプランシャ焼き、イチジクのキャラメリゼとコンフィチュール 美味しかったです。今まで生きてきた中で一番美味しいフォアグラでした。 フォアグラにイチジクの甘さが合わさることで、めちゃくちゃ美味しいです。こんなにフォアグラと果物の甘さって合うんですね。 たぶん、ただ甘ければいいってものではないのでしょう。何の要素が重要なのか方程式はさっぱりわからないけど美味しい。 フォアグラもすごく上品です。フォアグラに感じる少し苦手な香りというかくどさを感じませんでした。
6皿目 ・マナガツオのプランシャ焼き、茶豆のリゾット、マンガン唐辛子のグリエ、ブールブランソース カツオの火入れが素晴らしいです。旨味が活きています。 リゾットもストレートに美味しい。ホワイトソースがまろやかだけどくどくなくていくらでも食べられそう。 万願寺唐辛子は、酸味が効いた味付けで良いアクセントになっていました。
7皿目 ・小鳩のロースト、旬野菜 野菜には、時期は早めの松茸が…これは嬉しい。 小鳩のローストは、手羽とフィレを楽しめます。旨味が溢れてくるけど脂は強すぎない。柔らかな味わいです。 グリルのソースは適度に酸味が効いていて美味しかったです。 松茸の良い香りも楽しいです。
8皿目 ・アールグレイのサバラン...
Read moreフレンチウィークで予約してこちらへ。 1階は美容室。話題になったプラネタリウムバーが上の階にあります。
こちらは階段を下り地下1階へ。 天井が高いので地下2階位かも。 まるでコンサートホールのような室内。 木の温もりと天井の高さが心地良い。 音も反響するような。 プラネタリウムバーにも次回行ってみたい。
仕上げはオープンキッチンで。 イノベーティブでもなく、和を取り入れたフレンチ。 和やかな雰囲気で進藤佳明シェフとお弟子さん達が作り上げていきます。3人とも息ぴったしで雰囲気も似てる。
お料理は全体的に黄色が多いような。華やかではないが落ち着いて統一されている。 ソースは軽めだが、鱧と肉料理が揚げていたのでずっしり感がある。 和が散りばめられていて、フレンチを食べているけど焼き茄子を食べているような不思議な錯覚に。 ペアリングはもしやワインだけではなく日本酒も出るのだろうか? だけどロブションを思い出させるのもあり…面白かった。
パンも美味しい。 最近のフレンチはパンが美味しいお店が多い。
乾杯ドリンクをジンジャーエールにしました。辛口シュワシュワを想像していたらジンジャー香る自家製の甘いジンジャーエールでした。ワインのペースが掴めいうちにお腹がいっぱいになり、ワインはリースリングのみ。 こちら来る前に0次会で飲んで、その後乾杯がジンジャーエールだったからかも。 ワインはブルゴーニュやシャンパーニュが多かった。 でも自家製ジンジャーが美味しかったので次回も頼みたい。
コースはボリュームがあってビックリ。 コスパ素晴らしい。 お昼をガッツリ食べて後悔です。
LE HAMO 落ち鱧と長茄子のルーローを野菜のブイヨンでキュイレベニエに。焼き茄子のクーリーと花穂紫蘇をあしらって 落ち鱧が香ばしく、焼き茄子のクーリーが口の中に広がり、フレンチだけど和でした。とっても不思議で凄い!
DU CHEF 鰤とジャガイモの千切り乗せ 鰤とジャガイモが合うのです。 鰤の旨味が凄かった。美味し過ぎる。
LE CHATAIGNE フランス産栗のヴルーテナツメグ香るカプチーノ仕立て 香ばしいクルトンと共に 思っていた以上に熱々。角切りの栗がゴロゴロ入っていて美味しかったです。カプチーノ仕立てで少し甘め。
LE MANAGATSUO 香川県産マナガツオのポワレ加賀蓮根と分葱のエチュベに乗せ。舞茸のグリエと生姜香るブールブラン。 立派な舞茸が上に食べ応えあり。 マナガツオの火入れ抜群。 生姜はあまり感じなかったのは自家製ジンジャー飲んだからかも?
LE PORC 群馬県産くちどけ加藤ポークフィレ肉 椎茸のデュクセルとブールフォワイヨでグラチネレジャガイモのエクラゼに乗せて。 想像と全く違っていた(笑) ポークヒィれはクルンと丸めて揚げていて、ジャガイモとチーズが濃厚。ちょっと終盤には重い。
PECHE ハーブ香る桃のサバラン。丸ごと桃のソルベとチュイールを添えて。 この時期に桃が出てきてビックリ。サバランは少し甘めでジュワッと口の中でに広がるのでソルベと一緒だと程よい。
LE CAFÉ ET SES PETITS FOURS フィナンシェ、クッキー、パート・ド・フリュイ
ハーブティー ポット提供嬉しい。
【飲み物】 ・自家製ジンジャーエール ・リースリング グラン・クリュ ケフェルコプフ /...
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