『盛岡』の〈シンボルマーク〉なプレイス。

〈天守閣〉や〈櫓(ﾔｸﾞﾗ)〉と言った、お城の定番な建物などは一切残っていませんが。 なかなかの“石垣”が在りし日の『盛岡城』を彷彿とさせています。

初めて『盛岡城跡』を訪れた時は。 〈天守閣〉も無いし、どうかなぁ？とあまり期待しないで入りましたが。 「城内」は、地形を利用して<立体的>な造りになっていて。 散策するとけっこうな〈広さ〉を感じました。

また、岩手県内の桜の名所の一つであり。 時期になると、お城は桜で彩られます。

《盛岡城》・・別名『不来方（こずかた）城』 『不来方』は「盛岡」や「岩手県」内で“ちらほら”見かけますね。

（ただ、厳密にはこの盛岡城が築城される以前に、南部氏によって建てられた《慶善館》が本来の『不来方城』だそうです） ーWikipedia　参照ー

不来方（こずかた）・・・😨 『盛岡』に住み着いて、この読み方に何度と無く触れても、なかなか読めませんでした。

《石川啄木》に、 「不来方の　お城の草に寝ころびて　空に吸われし　十五の心」 と詠んだ“短歌”があります。

（この短歌を刻んだ〈歌碑〉が、城内にあるそうです）

《啄木》は〈岩手県盛岡尋常中学校〉（後の盛岡中学校）に学んだようなので。 時折『盛岡城跡』を訪れ、城内の芝生などに寝そべり空を見上げたのかも知れませんね。

その時に、悩み多き心も空に吸い上げられる様な思いにとらわれた事を詠んだのではないか？と・・・ 〈ググった〉ページのある所に、どなたかが書かれておられました。

ところで『不来方（こずかた）』とは 盛岡の旧称で、南部氏による開府当時の居城名にも用いられた称号とのこと。

少なくとも<570年>の間存在する由緒ある名であることから、現在『盛岡』の雅称として使われることがあるとも。

また、三ツ石神社に残された〈鬼の手形〉にもあるように。

辺りを荒らし廻っていた「羅刹」と言う鬼が、神によって捕らえられた時。 二度とこの地に来ない証しとして、岩に手形を残した。 これが『岩手郡』、後に岩手へと連なる地名の由来とされるが。

その時、鬼の去った方向を《二度と来ない方向》の意味で、一帯に『不来方』の名前が付されたと伝えられている・・・

と言う“伝承”が残っているようです。

鬼の話しは『岩手』とは深いつながりがありますね～

岩手の由来は、三ツ石神社に残る《鬼の手形》ですし・・・ね。