障害者手帳提示で。本人と介助者１名は入場無料です 映画「探偵はバーにいる」では、皆楽会館放火事件の背後にいる「岩淵恭輔」を「霧島敏夫」は断罪する決意を固める。 国指定重要文化財で1880年、開拓使直営のホテルとして建てられた。当初は、現在札幌市民ホール(北1西1)の場所に建てられ、1958年に中島公園内に移築。白い外壁を鮮やかに縁どる群青色、この色はウルトラマリン･ブルーと言われ、昔は宝石として尊ばれたラピスラズリ(瑠璃)から造られていた高貴な色。建物全体はアメリカ風様式を基調としながら、正面玄関の円柱やひときわ目を引くバルコニーはヨーロッパ風様式、天井の漆喰中心飾りには紅葉や牡丹など日本人好みのモチーフを使い、一つの建物に様々な様式やモチーフを見つけることができる。明治、大正、昭和と3代にわたり天皇家が訪れた由緒ある建物は、現在まで2万組以上が挙式を挙げた結婚式会場として、広く市民に親しまれている。付属棟で受付を済ませて、ここから本館へ入る。渡り廊下に設置されたパネルで公会堂や一時は百貨店の売り場としても利用されていた豊平館の歩みを知ることができる。初めに体験する空間のロビーは、リニューアル前にあった主玄関前の風除室と靴入れがなくなり、とても広々とした大空間に戻された。豪華な装飾の親柱が印象的な廻り階段を上って2階にある「広間」は、建物の中で一番広い部屋。空間の大きさにも圧倒されるが、漆で仕上げられたシャンデリアの緻密で繊細な装飾、西陣織の窓掛(カーテン)、そして大理石風の暖炉がある。この暖炉、大理石でつくられたように見えるが、漆喰(しっくい)でできている。各部屋にあるシャンデリアの中心飾りも、漆喰を鏝(こて)などで装飾を施す「鏝絵(こてえ)」と言われる技法でつくられている。「広間」にあるタブレット、ボタンをタップして部屋の中に向けてかざしてみると、昔の室内の様子を再現した動画が現れる。天皇御座所」として利用された当時の様子を再現した「梅」の部屋。こちらのタブレットでは、壁の内側がどのようになっているか映像での解説を観ることができる。デジタル機器を使った映像解説も取り入れ、より深く建物の知識も得られるようになった。 赤い星は開拓使のシンボルマーク「五稜星」。北の大地を開拓するという強い精神を持った人たちが北極星をシンボルマークとした。現存する五稜星がある建物は、ほかに北海道庁旧本庁舎･サッポロビール博物館･清華亭･時計台がある。