40年くらい前に、デーブ・スペクター氏がサイン会で来店したのを見掛けたことがある。その頃から折りに触れて利用して来た。自然科学系の専門書も、メジャーな物なら最低限度ぐらいなら揃っていたので、新たに興味を持った分野をやり始める時など重宝した。

しかし、意外な事に、本屋の店員というのは本が好きでなる人はかなり少数派だと「中の人」が何かで書いてるのを見たことがあり、それに加えて斜陽産業にありがちな事だが、ここも、品揃えや、元々高くもない店員のレベルの低下が著しく、出掛けた時の満足度はいまいちなことが増えて来ていた。特にここ数年の、急激といっていいくらいのレベルの低下は、ありゃ何なんだろうな。

とはいえ、本は紙媒体の物の方が、必要な情報を探し出すのに要する時間が、視覚的認知能力の高い人間にとっては、圧倒的に短くて済むので、品揃えが最低限度ぐらいは揃う書店は貴重だ。だから、期待も込めて評価は☆3個にしたが、25年竣工する本店も、現時点では特別な工夫も無く、進化の度合いも、せいぜい経営の効率化に資する程度の、ちんけなものにとどまりそうで、面白いことになりそうもない。数年も時間をかけるのに何だかな。

※追記

レビュー後、他の人でここ数年の、急激なレベルの低下について言及している人がいないか見てみたらやはりいた。あれだけの劣化だから、そりゃあ俺に限らず気がつくよな。ふと思うのだが、特に店員のレベルのあれだけの低下は、単なる偶然で起こるとは考え難く、何らかのシステムの変更があったのではないか。つまり、業績低下はもとより、建て替えに伴うコスト増を見込んだリストラによる人員の消失による配置転換で、それまで接客とは無縁だった事務の連中の中でも箸にも棒にも掛からないようなのをレジ係にあてがったとか。(最後の「とか」は「伝聞」ではなく「例示」の意味。流れから明らかだろうが、念の為に確認しておく。)