【人生最期の食事を求めて】坂の途中の路地裏に潜む中華の風格。
街を行き交う子どもたちはすでに半袖を纏い、大人たちはコートを脱ぎ捨て、春の気配を通り越した苛烈な陽光をその身に浴びていた。
3月上旬とは到底思えぬ光の奔流が、都市のあらゆる角に溢れていた。 主要幹線では、東京マラソンの準備に余念のない警察官とスタッフが目まぐるしく動き、せわしげな空気を生み出している。 そのせいか、車道を掠める車影は薄れ、都心の喧騒に微細な間隙が生じていた。
地下鉄へと足を踏み入れると、日曜の静寂が一転して喧騒に呑み込まれる。 おそらくマラソンによる交通規制を避けるため、人々が公共交通機関に押し寄せているのだろう。
半蔵門駅に降り立った。 皇居の西に位置するこの界隈には、オフィスビルや大使館が点在しているものの、日常的に訪れる場所とは言い難い。 訪れた理由はただひとつ、半蔵門ミュージアムである。
平山郁夫の絵画展、ガンダーラ美術の数々もさることながら、何より私を引き寄せたのは、重要文化財・大日如来坐像の存在である。
その仏像の前に立つや、私は言葉を失った。 鎌倉の鬼才、運慶の作と推定されるその像の瞳は、宇宙の果てを見据えるかのように透徹として、人間の持つあらゆる罪業をも包み込む静謐を湛えていた。 肉感あふれる写実、その気迫。 800年の時を超え、なお動かぬものの底知れぬ生命力が、私を圧倒する。 この仏像と対峙するたび、魂を貫くような衝撃と感動に襲われる。 私は午前の時間を、この無言の対話に捧げた。
やがて、赤坂見附へと足を向けた。 日曜の午後、ビジネスマンの姿はほとんど見当たらない。 初夏を思わせる陽光の下、青山通りの緩やかな坂道を、さらに一ツ木通りの無骨な歩道を、ただひたすら歩く。
この街を歩くのは何年ぶりだろうか。 かつてこの界隈にあった私の勤め先は、今や移転してしまった。 それでも赤坂見附の名を聞くたび、私の中に埋もれていた記憶が甦る。 喜怒哀楽の入り混じる日々の断片が、歩を進めるたびに目の前に現れ、また過ぎ去る。 そしてその記憶の数々は、すでに過去の思い出として昇華したことを確かめる企てでもあるのだ。
ふと、路地裏へと足を踏み入れた。 竹藪に隠れるように佇む一軒の古風な建物が午後の日差しを浴びている。
店の名は「白碗竹筷樓(ばいわんじゅうかいろう)」という。 “白いお碗”と“竹の箸”が意味するものは、華美を排し、凛とした趣を纏うこと。 なるほど、そこには俗な町中華とは一線を画す、清廉な空気が漂っている。
2海の窓辺の席に腰を下ろし、メニューをめくった。 「青山椒の効いたタンタン麺」——その一行に目が止まり、迷わず注文した。 午後の陽光が窓辺に満ちる中、運慶の仏像がなおも私の脳裏を支配する。 『なぜ、あのような仏像が八百年以上も前に生み出され得たのか?』
思索に耽る間もなく、タンタン麺が供された。 湯面に満遍なく広がる白胡麻、その中央に鎮座する肉味噌。 野太い麺を掬い上げ、滴る汁とともに啜った。 濃厚に見えながらもまろやかな味は、しかし食べ進めるうち、やがて青山椒の風味が姿を現す。 決して舌を痺れさせるほどではない。 その香気はむしろ、清らかな余韻となり、私の中に広がるのだった。 最後に蓮華と箸を駆使し、汁の底に沈むナッツを探る。 その小さな悦びこそ、タンタン麺の醍醐味である。
やがて食べ終え、体の内側に微かな熱を感じながら、店を後にした。 一ツ木通りを赤坂方面へと歩き続ける。 かつてビッグハットと呼ばれたTBS本社の巨大な建物が、午後の陽光を背負って聳え立っていた。 タンタン麺の余熱が身体を包む中、その姿がどこか、巨大な四角い仏像のように...
Read moreちょっと前から美味しい酢豚が食べたくてですね、本当は今日は違うもん食べるつもりやってんけど無理になったから、急遽こちらを訪問。赤坂見附駅からGooglemap見ながら徒歩5分位?目的のビルには着きましたが、お店が無い!!ビルの奥迄見に行ったら、案内板に名前はある!入口探すのに少し迷いましたが、外に出てぐるっと回ったところにありました♪ラストオーダー10分前の到着でした。古民家的な不思議な建物で、玄関から庭を抜け入口へ。やたら段差が多い建物だ!年寄にはキツイかもね。店内入ると2階に案内され、2階に上がります。時間もアレなんで客はほぼ居ません。既に夜の営業準備中のところに割り込んだ感じで、ごめんなさい。オーダーは決まっていたので、メニューもほぼ見ず、黒酢酢豚をオーダー♪直ぐに急須で積めたいお茶が提供されます。お茶を頂きながら店内を観察。欄間とか豪勢な造りで、年季を感じます。他の方の口コミを見ると元銭湯らしいですね。待つこと5分程度でしょうか、ついに黒いヤツが登場です!テカテカすな♪先ずは小鉢を一口、これは湯葉ですかね、中華で湯葉はイメージに、無かったので斬新!漬物は何だろう?大根?胡瓜?中華の漬物は搾菜しか知らんから、ちと戸惑う。玉子スープも上品やと思ったら、玉子の下から蜆が!蜆のおすましみたいな中華スープでした。さてメインの酢豚!黒酢でええ色艶してます!豚肉2切れ、レンコン2枚、玉葱2片、馬鈴薯1欠片。先ずはレンコンさんから、サクッと良き歯応えで、黒酢餡が良く絡み美味い、玉葱も(´∀`)b酢豚でジャガイモは初めてやったけど、悪く無い。そして肉塊、少し大きめなんで、お箸で切ろうと思ったら崩れた。この崩れ方は角煮そのもの!こちらの酢豚は豚バラブロックでした。良く調べると本場中国の酢豚は豚バラらしいですね。そう言う意味では本格中華と認識すれば良いのでしょうが、僕にはクドイ!これは歳の所為?ただでさえ油まみれなバラ肉を味付け無しで、表面カリッと素揚げした感じでクドイ、いくら黒酢とは言え、豚バラのクドさには勝てないのよね。味事態は美味しかったのですが、なんせクドイ!なのて評価はもの凄く迷ったけど、とりあえず☆2つです。ご馳走様でした。個人的には酢豚には肩ロース派なんで、他に美味しいお店を探します♪
2024.07.26 ビジネスディナーで久々に参りました。個室で有意義な時間を過ごせました。またお料理も美味しく満足です。頂いたのは、前菜(よだれ鶏、インゲン海老和え、じゃがいも山椒和え、鮎コンフォート、クラゲ)、2色小籠包、北京ダック、フカヒレ姿煮、大海老天麩羅、スペアリブ黒酢酢豚、麻婆丼、愛玉子&...
Read more①最寄駅 地下鉄赤坂見附駅より徒歩4分(300m)
②混雑状況 ランチは混雑します。
③雰囲気 テーブル席多数 2階の窓際の席が人気かな
④決済情報 クレジットカード、電子マネー、バーコード決済可能
⑤喫煙情報 なし
⑥コメント 水曜日のランチ2軒目は、やはり担々麺攻めを 前から気になったお店があったのですが 夜はなかなか来れなくてランチならと 思ってましたが平日じゃないと都合がつかなく ようやく訪問
お店は繁華街から路地に少し入ったところにあり 外観からいい雰囲気の木造の建物 門構えもレトロな感じがいい
店内に入るとお食事は2階へと張り紙が 2階に登る階段も木造でいい雰囲気 登り切ると店員さんが出てきて 窓際の席にどうぞ〜と
2人用の席に着席し外を見ると 入って来た門からエントランスが見えて なんだか異国情緒が出ていて落ち着く
注文は、もちろん『担々麺』を 日替わりメニューも色々気になりましたが 目的を達成せねば
13時過ぎだっので店内は落ち着いていて 少し別の部屋を覗いて写真も撮ってしまった。 中華風の木造建築で壺が置いてあったりして 映画セットの中にいるみたい
待つ事3分ほどで担々麺が お盆の上に白い器に盛られた担々麺と 香の物、煮物がお盆も木の温もりが感じる
担々麺は、ピリ辛が胡麻たっぷり 肉味噌がジューシーでめちゃくちゃ旨い
担々麺は、1,100円です。 ご馳走様でした。
{担々麺}
【特徴】 白胡麻たっぷりのピリ辛担々麺 肉味噌の牛肉が肉肉しくてジューシー
【麺】 中太麺
【トッピング】 肉味噌、胡麻、ニラ、ナッツ
【無料調味料】 なし
【一言】 濃厚なピリ辛スープがたっぷりの担々麺 麺は担々麺にしては太く存在感がたっぷり 肉味噌がジューシーでめちゃくちゃ旨い
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川合大 のオススメ!: 白碗竹快樓 赤坂店 ランチ / Excellent★★★...
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