本能寺といえば、日本の歴史上の重大な出来事である本能寺の変が起きた場所で、戦国時代の三英傑の一人として知られる織田信長が亡くなった場所。本能寺の「能」の字の右側が「去」になっているのは、本能寺の変を含めて何度も火災に遭っていて、ヒが去る、つまり火災から遠ざける意味が込められているとか。 現在は、京都市役所の南にある本能寺ですが、本堂の東側にある『信長公廟』は、天正十年六月二日、ユリウス歴で1582年6月21日に起きた本能寺の変で亡くなった人々を弔う場所、さらに、日本史では取り上げられない人々の営みを感じられる場所でございます。 京都で一人暮らしをする少し前の2009年9月と11月に訪ねました(こちらでは2009年11月に訪ねた時の感想を中心に掲載しています)。本能寺というと、本来は河原町通の西にある寺町通に面した正門から入るのですが、ちょうど本堂が工事中で本能寺への参拝が出来なかったので、11月に訪ねたときに京都市役所の南にある河原町御池交差点を南へ進み、河原町に面した出入り口(河原町門)から境内に入りました。 たくさんの人が歩いている河原町通の歩道から、一人がやっと通れるくらいの路地を進んでいくと、大きなイチョウの木が見えてきます(火伏せのイチョウと呼ばれているそうです)。 信長公廟自体はこじんまりとした建物でしたが、その東には『本能寺の変戦没者合祀墓』があり、最初に信長公廟の前と合祀墓の前で合掌と黙祷をしてから見てまわりました。 合祀墓には、二条城の南東側、当時は元本能寺町の近くにあった本能寺での戦没者だけでなく、京都市営地下鉄烏丸線の烏丸御池駅から少し北、現在は京都国際マンガミュージアムとなっている旧龍池小学校の近くにあった二条新御所(マップ上で「二条殿跡」となっている場所)での戦没者も祀られています。合祀墓の手前にある「本能寺ノ変戦死陣歿之諸霊」はぜひ見ていただきたいところ。織田信長とともに本能寺で戦死した森蘭丸こと森成利(もり なりとし)、森力丸こと森長氏(もり ながうじ)、森坊丸こと森長隆(もり ながたか)、桶狭間の戦いにおいて今川義元を討ち取り、長男の織田信忠とともに二条新御所で戦死した毛利新介こと毛利良勝(もうり よしかつ)など、室町時代末期に幾多の戦いを経験し、織田家と運命を共にした家臣たちの名が記されています。 また、合祀墓の北には、本能寺との縁から20代の若さでこの世を去った女性たちの供養塔と石塔もあります。皇族の一つであった伏見宮家の14代当主・邦永親王(くにながしんのう)の第四王女で、江戸幕府の九代将軍・徳川家重の御簾中(江戸幕府における正室)となり、22歳で世を去った比宮増子(なみのみや ますこ)こと證明院(しょうみょういん)の供養塔。天皇に仕える公家の一つであった五条中納言家の第14代当主・五条為庸(ごじょう ためのぶ)の娘で、第112代天皇である高貴宮 識仁(あてのみや さとひと)に仕え、23歳で世を去った五条庸子(ごじょう ようこ※)の石塔。ポルトガルより伝わった鉄砲を国産化した種子島時堯(たねがしま...
Read moreAfter watching the movie 🎥 “本能寺之變” for several times at movie theater and on YouTube, I was actually drawn to this place when I visited Kyoto for the 3rd time for the past 35 years. The place is rigged in a secluded location in bustling shopping district in Kyoto. It certainly made the trip a little more...
Read moreこちらの『信長公御廟』には、2025.05.05(日)、同年06.02(月~織田信長公御遠忌法要)、そして、2025.07.09(水)の午後、病院(愛生会山科病院~整形外科・眼科)を受診のあと訪れた。何故、07.09かといえば、実は、『安土問答~法華宗側は“安土宗論”』について、少々気になることがあり、また、06.07(土)、大恩人のおかげで明智光秀公および正室煕子、または明智家(本来は妻木家)の御一族が眠る滋賀県大津市の天台真盛宗西教寺を訪ねたので、その様子をお知らせしようと思ったのである。わたしは、信長公の御前(おんまえ)で、あれやこれやとブツブツ話しかける自分を想像していたが、いざ信長公の御廟前に立つと、ただ無言で手を合わせることしかできなかった。なんとなく、これが今生の別れなような気がして、なんとも切なくなり、涙が少し流れた。信長公の供養塔、その隣の本能寺の変(本能寺側は、“天正事変”と記す)で敢えなく亡くなった物故者の供養塔、日◯(←ホという字、Google board...
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