Kinokuni-zaka Slope — Attraction in Tokyo

車では何度か通った。 初めて歩いてみた。 赤坂見附から迎賓館の横を通り、四谷の方に向かう外堀通り。 坂の下に紀伊国坂の標識がある。 かつてこの辺りに紀州藩の屋敷があったことからその名が付いたという。現在は赤坂御用地、迎賓館になっている。その坂沿いには石垣と塀が続き中の様子をうかがうことはできない。 反対側には外濠が残りその上はかつては彦根藩井伊家の屋敷があった。現在はホテルニューオータニになっている。 今回この坂を訪れたのは、小泉八雲の怪談「むじな」の舞台であったから。いわゆるのっぺらぼうのお話。 その「むじな」では当時の坂の風景も描かれている。 その当時は人通りの少ない坂。夜になるとむじなが現れる。 余計さみしい場所であった。夜はこの坂を避けて通るぐらいという。 小泉八雲のむじなはこんな物語。 ある商人が夜遅くに紀伊国坂の途中でしゃがみこんで泣いている女性に声をかけた。女性が振り向き手で顔をなでると目も鼻も口もない・・・・。 驚いて坂を駆け上がるとそばの屋台があった。そば屋の店主の男に事情を話すとその男の顔も・・・。という話。 今も車の往来は多いが、歩く人は少ない。 夜はもっとさみしいであろう。 むじなの話の当時を偲...

昔(今も？)の中学英語の教科書に載っていた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の怪談【MUJINA】。「Long ago, there was a long slope in the city of...

紀州徳川家の広大な上屋敷があったことから「紀伊国坂」という地名が坂の名前となっています。または、赤坂・茜坂の地名もあり、赤坂の地名の由来になったとも云われています。 松の木陰の下を、左手にホテルニューオータニや弁慶濠の景色を眺めながら、下り坂を楽しく歩ける場所です。 ただ、反対側からランナーの方が悲壮な顔して上がってくるので、振り返ると相当に急な傾斜な坂なので驚かされます。そういえば、小泉八雲の怪談にも登場する地名なので...