上野の美術館に行くことがあれば、2つ隣り駅前のこちらへの訪問し、美的感覚と味覚の両方を満たすことをオススメします。

この日はたまたま1人で上野近辺にいて、ふとスイーツ百名店のこちらのお店を思い出して訪問しました。

オーナーシェフの稲村省三氏はスイス、フランスで修行し、その頃から現地のコンクールで受賞経験があり、帰国後はホテル西洋銀座に入社。

2000年にSIGEP(ジェラート、ケーキ、菓子、パン職人のための国際展示会で日本代表としてチームで参加して、金賞を受賞した輝かしい経歴を経て同年独立。

以前別店舗に行ったことがありましたが、2019年にこちらに統合されてからは初めての訪問です。

人気で行列ができるお店、とされていますが、11時に訪問で先客は1名のみ。すぐに入店と購入できてラッキーでした。

購入したのは「シュークリーム」「苺のミルフィユ」「ショートケーキカット」「上野の山のモンブラン」「熊本」の5品。

持ち帰ってさっそく実食。ここで気づくのが、箱が簡単に開けて完全に平らにすることができ、ケーキをとても取り出しやすい。

これはあるようであまりない良いサービスだと思います。

シュークリーム・・・他店でよく見かけるシュークリームとはひと回り以上小さなシュークリームで、そこに生クリームとカスタードクリームがたっぷりと詰まっています。このクリームがとにかく絶品。 このクリームたっぷりなシュークリームを美味しくいただくには、この大きさがちょうど良いのかもしれないですね。

ショートケーキカット・・・イチゴとスポンジ、生クリームのシンプルなケーキですが、それだけに美味しさに差が出やすいケーキですね。 こちらのショートケーキは薄めのふんわりスポンジにたっぷりのイチゴと生クリームの厚い層がサンドされていて、上に乗っている生クリームもたっぷり。 ショートケーキは生クリームの美味しさが命ですが、乳脂肪50％の非常に上質なスーパーフレッシュクリームが使われていて実に美味しい。

苺のミルフィユ・・・ザックザクの食感の香り良いパイ生地にサンドされたカスタードクリーム。そこに散りばめられたイチゴ。シュークリームとショートケーキが好きなら、これは確実に大好きな一品です。 とにかく美味しいミルフィーユでした。

上野の山のモンブラン・・・フィットチーネを重ねたような独特のフォルムのモンブランで、上に粉糖がかけられて山に積もった雪を演出されています。 フランス産マロンクリームの内側は生クリーム、たっぷりのカスタードクリームがアーモンドのスポンジの上に乗った構造になっていて、とても美味しく口に運ぶ手が止まりませんでした。 マロンの濃厚さがカスタードクリームと生クリームで緩和されて、口の中で溶けて美味しさと芳香の余韻が残ります。 これがこちらのお店のスペシャリテ。納得の美味しさです。

熊本・・・全体の約80％を占めるチョコレートムースに熊本産の栗、表面は非常に柔らかいチョコレートクリームがコーティングされています。 チョコレート嫌いなのですが、美味しいケーキ屋さんに行くと、つい1つくらい買ってしまいます。 濃厚で良質なチョコレートの香りで美味しいと思いますが、3分の1しか食べられませんでした。

全体として、チョコレート嫌いなボクからすると生クリームを使ったケーキが特に美味しく感じられ、是非また食べたいと感じさせるケーキばかりでした。 苦手なチョコレートケーキでも、少量なら確かな美味しさを感じられたので、チョコレート好きな人ならたまらないのではないでしょうか。「涙のしずく」が気になっていましたが、チョコレート系2種類は食べられないので、今回は「熊本」にしました。次回は「涙のしずく」を試してみたいと思います。

立地は日暮里駅から徒歩2分。上野からも近いので、例えば上野の美術館に行くことがあれば、2つ隣りの駅の日暮里まで足を伸ばし、美的感覚と味覚の両方を満たすことができるので、こちらでケーキを買って帰るのをオススメします。

納得のスイーツ百名店だと思います。